Nishida's diary

トリニータを中心にいろんな試合を。

【大分】vs川崎F(A) 内側の強度〈J1 第20節〉

わかっててもやられた。そんな試合。やはりJ1優勝クラブ。対策はしっかり準備して、それなりにできたが「それなり」以上にはならなかった。無念。

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現地、行ってきたよ。

 

この日のメンバーは以下のように。

川崎フロンターレ
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多摩川クラシコで効きまくっていたと噂の齋藤学をスタメンに。川崎サポの先輩曰く「矯正ギプス」と揶揄されてた家長昭博(ムキムキ)はベンチから。レアンドロ・ダミアンがベンチて……エグい。

 

大分トリニータ
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岩田智輝が怪我から復帰し、新加入の田中達也が早速スタメンに。前節から引き続き、中盤色の強い小塚和季(エロ)と小手川宏基(スケベ)がシャドウに入った。

 

強気で

オーソドックスな守備をする川崎に対して大分は強気なビルドアップを敢行。普段なら相手が中盤で強みを出せるチームならGKをDFラインに組み込んだビルドは控えめに、ボランチを1列落として空洞化を図るが、この日は積極的にGKビルドを行っていた。

 

ボランチが落ちるビルドアップだと……

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※大分→青、川崎F→白

川崎の前4枚を引っ張り出してボランチとの距離を敢えて間延びさせることができる。

 

GKビルドだと……

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※大分→青、川崎F→白

大分のダブルボランチが中央でステイ。GKがビルドアップに加わるためDFラインで大分が数的優位に。

ここで川崎のトップ下の中村憲剛が無闇にプレスに参加してしまうと、大分のダブルボランチを川崎のダブルボランチが監視、川崎のSBは大分のWBにピン止めをされているから前線で大分の3トップのうち誰かが余るため、中村憲剛は無闇にプレスに行けない。

 

大分は敢えて強気なビルドアップを積極的に行う事で、中村憲剛の押し下げを目論んだ。

もし中村がプレスに来なくとも、ボールをじわりじわりと押し上げていけば自然と中村憲剛が大分のDFラインに対面する形になるため、前線での数的優位を生かせる。

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※大分→青、川崎F→白

 

また、川崎の1stDFである小林悠がボールに果敢にプレスに行くため、カバーリングのために中村憲剛が動かざるを得ない場面も多々あった。

これにより大分は最終ラインからロングボールをDFラインの裏に出してオナイウ阿道を生かす形が多く見られた。

 

内側を消して

いつもより強気なビルドアップ。それにより高くなる最終ライン。大分は擬似カウンターで背後を使うハメ技めいたものをしているが、自ら最終ラインを高くして押し上げることはほとんどしてこなかった。

その理由として、ゴール前を行ったり来たりするハイテンポなゲーム展開になると選手の「個」の部分に頼る場面が増える(ピッチのいたるところで1on1ができてしまう)事を避けたいからというのがある。あくまでも「J1、18位」のチームであるため、個では劣るというのが片野坂監督の中で前提としてあるのだろう。各シチュエーション別でJ1の選手と同等、もしくはそれ以上のプレーはできるが、総合力では劣る。ならばハイテンポなゲームはできるだけ避けて、数的優位と位置的優位を確保しようというわけだ(たぶん)。

 

しかし、この試合ではラインを高くしているため、カウンターを食らうリスクを背負いながらのビルドアップを選択。相手のカウンターを阻止するために中盤の振る舞いに変化を持たせた。

シャドウの守備での立ち位置を最初から外に置いた5-4-1ではなく、まずは内側を締めて、相手のボランチに対して前田凌佑がプレスに行くという前節からの守備を継続。5-3-1-1(5-3-2)のような形で内側にスペースを作らない事を意識。

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※大分→青、川崎F→白

まずはネガトラの場目。シャドウが相手SBではなくCB-CH間に顔を出して内側のコースを切る。その間にWBが帰陣するため相手SBがフリーになるが、そこから厳ついロングフィードはそんなにないこととボールサイドのシャドウが寄せればOK。

 

川崎のビルドアップの時はこんな感じ。

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※大分が青!

シャドウはハーフスペースを閉じてSB、CHを共に見ることができる立ち位置に。ボランチの前田が下がってボールを受ける相手ボランチ(主に下田)とボールホルダー(CB)をカバーシャドウをしながらプレスに。(カバーシャドウはうちが甲府にボッコボコにやられたときのやり方)

長谷川はアンカーとして中村憲剛をみる。

 

入念な。とても入念な準備をしてました。これで内側で細かいパスを通して腹パンしてくる川崎の対策は万全!

実際、右サイドでボールを持つ時間があった登里はHSに小塚がいて攻め上がれないし、車屋を上げるために齋藤学を内側に入れてみたりと工夫はしていたが、再現性に欠くものであった。それでも左サイドで作って大外の阿部が絞って裏抜けしたシーンや、小林悠のバー直撃のシュートなど生きた気のしない展開ではあったが。

川崎は守備でも大分のWBをなかなか捕まえられずに四苦八苦。大外の田中達也松本怜の快速コンビが掻き回していた。

 

小休止で……

個の力では優位さをもっていたが、結構フリーダムで「アイディア出していこう!」な雰囲気がプンプンしていた川崎。しかし、飲水タイムからじわりじわりと「川崎対策」をなんとかしてしまった。

川崎の修正は2点。

ひとつは、ポジトラ時にSHが絞って大分のCBと対面するようにした。SHが組み立てに関与する場合は中村憲剛がその役割を。これはボールに対して積極的にアプローチにいく大分DFのピン止めと、トランジッション時にCB-ボランチ間を間延びさせる意図があった。

もうひとつは、守備。大分のCBから前線にボールが送られるためボールホルダーにSHがプレッシャーに行っていたがそれをやめて自陣で4-4-1-1のセットをして守るように。スペースがなくなった大分が押し込みに来たらボールサイドのSHはCB、SBはWBを監視して逆サイドがスライドをしてミスマッチをなくす。

前からのプレスは大分のバックパスの時のみに限定した。

これにより安定してきた川崎。主導権をジリジリと握られる形で前半を折り返す。

 

わかっていても

後半。川崎は攻撃でSHが絞って大外をSBが駆け上がる形でSB→SH→CFフリック→SB(ハーフスペース攻略!)で先制パンチ。こんな形で中がダメなら相手を寄せて3バック脇を使うのかな、と思っていた51分。下田北斗中村憲剛とワンツーでエアポケットに侵入すると齋藤学がボールを呼び込んでダイレクトで合わせて先制。大分は細心の注意を払っていたが、内側から得点を奪われてしまった。

 

しかし、直後に小手川→藤本憲明オナイウ阿道をシャドウに下げた「いつもの」3-4-2-1に戻すと、54分に高木駿からボールを受けた長谷川雄志がシンプルにDFラインの裏にロングボールを蹴ると、藤本が抜け出してボックス右からマイナスの折り返し。これをオナイウがしっかりあわせてすぐさま同点に追い付いた。

 

同点とした大分は、ゲームを落ち着かせるためにビルドアップ時に3バックが横幅いっぱいに広がり、川崎のプレスの網を拡げるようにしたが、その効果が出るかどうか探る段階でミスから再びリードを奪われてしまう。

61分。オナイウのバックパスが前田ではなく中村憲剛に渡ると小林悠にパス。小林は切り返しでDFを冷静に交わしてゴールに流し込んで大分を突き放す。

 

内側の強度

大分の2失点はどちらも中央を崩された形。しっかりセットしていても崩された1点目、自分たちのミスからの追加点。なかなかにダメージがデカい失点であった。66分に攻守にわたり動き回っていた前田からティティパンに替えて量の部分を確保して安定をさせようとしたが、それをしている間に川崎に大分の前プレの攻略をされてしまった。

こんな感じ。

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※大分が青!川崎Fが白!緑色がボール!

大分のCFがボールホルダーのCBに寄せてボールと逆サイドのシャドウが逆のCBへアプローチ。ボランチは前プレしてアンカーとしてボールの受け手になる下田にアプローチに。両WBは撤退。

川崎が狙うのはまずは赤マルの①。大分の間延びしたシャドウとWBのチャンネルをついてSBを高めに。そこにWBがケアしていくと赤マルの②へ。川崎のSHが開いてWB-CBの間に潜り込む。大分はボールサイドで狭い方はしっかり締める事が出来たが、逆サイドのWBの前後を使われて主導権を握れなかった。

これに対して大分も、プレスに行くのを藤本、オナイウにして小塚はボランチと横並びに配置をして守備のスライドをしやすくして対応はしていたが、それで手一杯というような印象に。

 

とっておきの奇策も……

守備で修正を加えてなんとか耐えていた大分。77分に長谷川雄志から星雄次に交代。WB3枚かと思いきや、まさかまさかの星はシャドウでの起用だった。

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左のシャドウに入った星。ルヴァン杯ですら見せたことのないコンバートだった。

星の特徴はカットインからの右足でのシュート。昨年はチームトップのシュート数だったらしく、攻撃への意識の高さが伺えた(なおゴール数)。田中達也がサイドの大外を引っ張って、星がハーフスペースを攻略というのをメインに、左サイドの活性化を図った。

星投入で田中がボールロストをしても星がサイドの穴を埋めたり、星の機動力を生かして掻き回すことを目的にした投入であった。

星投入の5分後には縦の突破と左サイドのクロス精度を求めて田中と松本のサイドを入れ替える。

が、次の得点も川崎。自陣からのFKでチョン・ソンリョンロングフィードレアンドロ・ダミアンが胸で収めてカットイン。ラストパスを阿部がダイレクトで右隅に巻いた美しいシュートが決まり万事休す。あれだけの「個」を前にはなすすべなし、といったようなゴールだった。

 

入念な準備、内側のケア、サイドの活性化といまある全ての武器を使った大分だったが、内側をやられて試合終了。川崎、強かった……

 

川崎の印象

内側の崩しの上手さが抜きん出ていた。スルーを織り混ぜたダイレクトプレーは圧巻の一言。個の能力の高さとチームプレーが合わさるとめっちゃ厄介であった。

一方で守備ではミスマッチを埋めるのに飲水タイムまで変更なし。もし前半の早い内に大分がゲームを動かしていたら……と悔しくもあった。J1のレベルの高さを思い出すと共に、来年リベンジができるように勝ち点を積み上げねばな、と感じた。

 

出しきる大切さ

結果こそ敗戦に終わったが、今持てる「最大値」を見せてくれた大分。下を向くことなく、淡々と次の試合に向けて備えるのみ。

川崎を大いに悩ませた前半の25分間。相手の守備のやり方を変えさせるほど「ヤバい!」と感じさせる事ができたのだから、自信を持ってやってくれればいつか結果はついてくるはず。方向性は間違っちゃいない。来年は勝ちにいけるはず。

 

 

川崎の思い出
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川崎大師行ってきたよ

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入院してる先輩のお見舞いに行って等々力へ。

住宅街を抜けると、YMCAで洗脳されました(*_*)

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等々力の前の方は段差しかなくて驚きました……

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見やすさは、うーん……f:id:west242447:20190915181004j:image

でも2階席からは見やすい。f:id:west242447:20190915181203j:image
可愛さの質では勝ってた!f:id:west242447:20190915181243j:image

人気アイドルのそれ。可愛さの暴力f:id:west242447:20190915181414j:image

これからも共に。次は等々力で勝とう!

 

川崎遠征、楽しかったです!

 

 

 

 

【大分】vs札幌(H) 同じ形、違う配置〈J1 第19節〉

同じ形、違う配置。この日の大分は、ミシャ率いる札幌のお株を奪うようなミシャ式を披露。それも本家のトレースだけでなく、アレンジを施して今季初の逆転勝利。凄かった……!

 

この日のメンバーは以下のように。

大分トリニータ
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まさかまさかの今季はじめて藤本憲明がベンチスタート。1トップにはオナイウ阿道が入る。シャドウには小手川宏基。こちらは今季初のスタメン。

藤本は伊佐耕平の負傷によりシーズンのずっと出ずっぱりだったので疲労を考慮してのベンチスタートだろう。しかし、その替わりになる選手がシャドウでハマっていたオナイウを一列上げて空いたシャドウに小手川とは思わなんだ。

そして前節負傷交代をした松本怜は元気に左サイドに、右サイドには星雄次が入る。

 

北海道コンサドーレ札幌
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チャナティップが3試合ぶりに出場。宮澤裕樹駒井善成、菅大輝がベンチから。追いかけてないから判りかねるが、駒井は怪我から復帰、菅は代表帰りでコンディションが微妙だったと思われる。しらんけど……

前線3人の鈴木武蔵チャナティップアンデルソン・ロペスが強烈だし、下手にFKを与えられると福森晃斗に狙われる。厄介な印象。

 

代表の森保さん視察に来てました。

 
ミソは循環

この日の大分は、シャドウに中盤色の強い小手川と小塚を起用。これにより岩田智輝が不在でもリスクマネジメントを行いつつ相手に的を絞らせないポジションチェンジができるようになった。

 

今までのビルドアップの際にはダブルボランチの片方が1列落ちて4バック化。シャドウが下がりサイドが上がって4-1-2-3にしていた。f:id:west242447:20190904210750j:image

(この日のスタメンならばロングボールの蹴れる長谷川(No.40)が下がってプレス回避をして前田(No.32)がアンカーとして振る舞う)

しかしこの試合ではここにもうひと手間加える。ダブルボランチの両方が下がり、鈴木義宜が右SB、島川が右WG、松本怜がIHに位置取りをした。

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これにより、全体のポジション(位置)は崩さずに、人の配置を循環させて相手に的を絞らせなかった。

このポジションの循環のミソは「シャドウが1列下がる」事。小手川も小塚も中盤でのプレーには慣れているし、ある程度の密集であれば掻い潜る事ができる。また、札幌は「岩田が不在であれば右CBからの攻撃は減るだろう」と踏んでいたはず。その右CBに入った島川が右の大外にいるため相手を揺さぶることができた。

この循環の欠点はビルドアップの最中にボールを奪われると、複数人が本職ではないポジションに動いているため途端に守備が手薄になってしまうことだが、それはこれまでと大きくは変わらない(また数的な変化もない)ため大きな問題にはならなかった。

 

このビルドアップ時の循環により札幌に歪みが生じる。本来は大分の3バック+落ちるボランチに札幌の3トップをぶつけてコースの限定。大分のアンカー(前田)を荒野拓馬(No.27)がマークして繋がせない事を目的としていた。

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しかし、この日はダブルボランチの両方が最終ラインに落ちたため、アンカーの前田のマンマークのために荒野がFWと横並びの位置まで上がってしまう事になった。

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すると荒野の背後を大分のシャドウが使ってアンカーの役割を果たす。これにより、失点のリスクを抑えるために札幌のシャドウはポジションを下げて構える必要が出てくるし、アンカーとしての守らざるを得なくなった深井一希は無闇に大分のアンカーを捕まえる事ができなくなってしまう。

 

荒野が中央でステイして、アンカーポジションに落ちてくるシャドウを見ることができれば全く問題がなかったが、ボールとマーカーを同時に視ることはできないし、そもそものタスクは「アンカーの前田」へのアプローチであったため不可能。なかなか鬼畜なやり方であった……

 

ハマった修正

「誰を」そして「どこを」見るか。ここをぐちゃぐちゃにされた札幌だったが、前半15分ほどから早速修正を加える。

守備で前から嵌めに行くのは変えずに、シャドウの立ち位置を工夫。荒野がプレスに行き鈴木武蔵と横並びにして2トップに。シャドウを内側に寄せて5-3-2でセットして構えるようにした。

最初のゲームプランでは最終ラインに息をさせずにロングボールを蹴らせて、高さでボール回収を目的にしていたようだが、この変更によりある程度は最終ラインで持たせてもOK。サイドに誘導して追い込むように変更。

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シャドウ+深井で大分の落ちてくるシャドウを監視しつつ、2トップでコースを限定してボールサイドのシャドウが三竿雄斗or鈴木義宜にプレスをかけて嵌める。シャドウの立ち位置の変更と下がった位置からのプレスで行動範囲が広くなるが、そのままでは確実にやられると感じただろう。仕方がないけどやらないといけない。一番しんどいやつ。

 

そんな中で試合が動く。

19分にチャナティップが中央から持ち上がり、左サイドを駆け上がった白井康介にパス。白井はカットインから右足でシュートを放つと、枠→高木に当たりオウンゴールに。劣勢だった札幌が先制をした。

この得点の際に、星雄次が内側に入っていたためチャナティップにプレスに行っていたが、白井はフリー。大分からしたらポジションがズレた所から守備に入らざるを得ない状況で、一番やられたくない形での失点であった。

 

大分はここからどうやって得点を奪うかが問題になるかと思ったら、失点後の僅か4分。左サイドで松本怜三竿雄斗がポジションを逆にして内側の松本→大外の三竿がクロス。中央で頭ひとつ抜け出したオナイウ阿道がヘディングを突き刺しすぐに同点に。

 

逆サイドでスペース作り

互いに得点して試合は再び五分に。

大分はサイドで思ったより簡単にクロスが上げられる事をスカウティングで共有していたのか、ボールを保持してアタッキングサードに入った時に動きの工夫をして相手を動かした。

その形がよく出たのは35分の場面。左サイドでボールを持って松本怜が仕掛ける。同サイドのシャドウの小塚は下がって対面する進藤のマークの外に。オナイウはキムミンテをピン止め。そしてファーサイドはまたしても「循環」。

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シャドウの小手川が下がって深井の背後に。(荒野は前プレ部隊なので帰陣が遅れるため)

星がボックス内に飛び込んで福森を引き付ける。白井は自分のマークすべき星が福森の所に突っ込んでるので深追いはしないが、大外から島川が角を取る。

福森と白井はボールとマーカーを同一視野に捉えられないため対応が難しい。

 

関係ないけど30分の大分のカウンターの場面で小手川がわざとボールを浮かせて荒野にハンド取らせたのがエロエロだった。

 

そんなこんなで前半は1-1で折り返し。

 

相手が持っても

後半。大分はボールをもったらいつもの形+1の循環で揺さぶる形での揺さぶりは相変わらずだったが、守備でも前から嵌めるために、5-4-1のセットから変えてきた。

並びはこう。

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3トップが3バック+ボランチを見て前田がアンカーのマーク。図らずも荒野と前田のタスクが同じになった。

前田はプレスに行くときはFWと横並びにはなるが、基本的なポジションは中盤。ちょっと守備的な荒野……みたいなイメージか。

 

札幌は攻撃面でテコ入れ。3バックの左右(進藤、福森)により攻撃参加を求めた。特に福森にはWBまでポジションを上げて質の高いクロスを供給させる意図が見られた。

 

後半頭から互いに修正を施したためか試合は膠着気味に。54分に前田のパスが奪われてあわや失点!となったが鈴木義宜のブロック、星のカバーリングでなんとか回避。このプレーで深井が膝をポストにぶつけて大事を取って負傷交代。大ケガじゃなくてよかった。

同じタイミングで大分は小手川→藤本憲明、星→高山薫とカードを切る。

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大分はここからGKビルドを積極的にして裏抜けマシーン藤本を生かす方向へシフト。

札幌は62分にアンデルソンロペス→ジェイとして鈴木武蔵がシャドウに。これによりチャナティップ鈴木武蔵バイタルエリアから多少強引にでも運ぶことによりチャンスを作ったが得点には至らず。

 

突然の……

78分、脈絡のない形から試合が動く。キムミンテの中央でのトラップミスを小塚が見逃さずにボールを奪うとヒールパス。オナイウ阿道がワントラップから右足を振り抜いて逆転ゴール。

その後、大分は小塚→ティティパンで試合を閉めに。札幌はジェイと鈴木武蔵の2トップにしたりキムミンテを最前線に上げてパワープレーをしたが大分が耐えて試合終了。今季初の逆転勝利で勝ち点3を積み上げた。

 

札幌の印象

前期での対戦同様に、サイドの高い位置にWBを置いてピン止めをしちゃえばある程度押し込めるというのが見えた。進藤と福森はそれぞれ対人やパス精度で強みがあるが、ビルドアップで相手を外せない、足の遅さが目立つ試合になってしまった。

一方で前線は強力で鈴木武蔵チャナティップアンデルソンロペスでも胃もたれするのにサブにジェイて!強烈だった。

ボランチの荒野は前プレ部隊だったりビルドアップだったりでタスク過多だったが、運動量でなんとかごまかしていた。ボランチの役割分担が整理できればもっと難しい試合になっただろう。

 

地力は、ある。

しっかりとしたゲームプランの共有と個の力。それが噛み合っての逆転勝利。相手を揺さぶるだけでなく、トドメを刺せる地力を見せてくれた。それを続けて自信をつけていくのみ。次はリーグ王者の川崎戦だ。

 

P.S.大阪観戦会に参加してきました
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心斎橋のon the beachにてトリニータの観戦会に参加してきました。toripanda7さんからタイ料理や鶏飯の差し入れがあったり、大画面でみる試合はとても楽しいものでした。また機会があれば参加します(^^)

 

 

【大分】vs名古屋(A) アクシデント〈ルヴァン杯グループC 第2節〉

難しい試合だった。

多くの実験を行い、そうそうに失点。さぁ立て直していこうという所でのアクシデント。自分たちの新しい形を模索する中でのトラブルは大きくトリニータにのしかかってしまった。

 

この日のメンバーは以下のように。

名古屋グランパス

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……カップ戦でこのメンツ!?

うちから点取って割りとすぐ名古屋に加入した前田直輝にSBでめっちゃ点取ってた金井貢史、影武者小林裕紀に千葉ディーマーキュリー、最前線にはグルテンフリーのジョコビッチまで。ズルイズルイ!!サブに中谷おっぱい之介にジョー、シャビエルって豪華かよ……

武田くんおひさ!

 

大分トリニータf:id:west242447:20190604202246j:image

豪華さではまけても試合で勝てばよろし。

3バックの真ん中の庄司朋乃也が初の出場。レフティーの高畑奎汰が右WBという驚きもあった。

そしてベンチは7人まで登録できるが5人のみ。少数精鋭で。

 

突然の

さぁ、前半どんな入りするのかな~!と思ってたらたったの4分で相馬勇紀に直接FKを決められてしまった。壁の横を抜けてワンバウンドで枠ギリギリ。ボールスピードも早く、小島亨介も反応がやっとだった。しゃーない。

早稲田大学の同期の小島と相馬。ポジションこそ違えどバチバチやってくぞ!ってのが感じられてちょっと鳥肌だった。

 

狙いは「ライン間」

出鼻を挫かれた大分だったが、徐々にやりたいことが見えてくる。キーワードは「ライン間」だ。

名古屋の4-4-2のSB-SH間に逆足のWBを侵入させることで選択肢を増やす狙いがあった。これはルヴァン杯第1節でセレッソ大阪松田陸を逆足WBとして配置したところからヒントを得たのだろう。

逆足WBにすることでどんな選択肢が増えるかだが、タッチライン際より内側でボールを持てるため、ドリブルがしやすい。またアーリークロスでインスイングのボールになるためDFの対応が難しい。そしてアーリークロスを餌にシャドウがハーフスペースで相手の背後を取りやすくなるという3つの利点がある。

そしてここで大切なのが「2ライン間」になる。パスを受けた状態で相手SHより高い位置で受けることで選択肢が大きく増えるからだ。ボールを受けたWBのチェックのために名古屋のSBは寄せて、逆のSHがスライドをして枚数を合わせなければならない。するとWBからするとファーサイドで大分のシャドウと名古屋のSBがマッチアップをすることになる。このミスマッチをつくる事で効果的に攻めようとした。

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(大分左サイド、星雄次が前田の背後を取って菅原由勢を引き出す。星はカットインして伊藤涼太郎が菅原の裏を突くか、ミスマッチが起こる馬場賢治に当てるか、対面するボランチを抜くか、のビッグチャンスになりうる3パターンを用意できる)

特に昨年はバリバリのスタメンだった星は上手くこなしており、島川俊郎がさりげなーく下がって岡野洵に高い位置を取らせる事で上手く機能させようとしていた。

 

名古屋の大分対策

一方の名古屋も大分のストロングポイントにしっかりと対策を講じてきた。

大分の長所は右サイドの分厚い攻撃。WBが幅を取って、CBがハーフスペースにガツガツ入ってくるため対応が難しい。名古屋はこの対策として大分のビルドアップの制限と可変によってマークのずれをなくす事を行った。

フォーメーション的に見れば、小林がDFラインに落ちて伊藤洋輝をアンカーに。左サイドを1つずつスライドさせて相馬をシャドウにして3トップに。

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これにより大分の3バックに前3枚をぶつけてWBの高畑を金井、馬場を櫛引一紀が見るようにして対応。大分はGKを含めたビルドアップにより前線のプレスを剥がすが、小島は大分のDFラインに入ってバリバリのフィールドプレイヤーとしてプレーができないためにしっかりとハマった。

 

不自由なビルドアップ

大分はビルドアップで蓋をされてしまい、なかなか効果的にボールを前線に運べない。数的優位が作れないため3バックとボランチの5人で回して名古屋のプレスが強くなると慌てずにGKやWBを使って上手く剥がそうとする意識は見えた。しかし、普段は数的優位をつくる事を前提にしたビルドアップを行っているためか、プレスがハマってしまうと極端に精度が下がってしまった。

プレスを剥がすには「目線を切る」という言葉がよく使われる。隣どうしの選手でパスを繋いでも、プレスをかける側からするとそんなに苦ではなく連続してボールを追いかけやすい。カバーシャドウなどがしやすい状態とも言える。しかし、選手を一人飛ばして相手の背後を取ったり、サイドを変えるといった「幅」や「奥行き」を使った「目線を切る」プレーをされるとプレスを外すことができる。大分はこの「目線を切る」プレーの精度があからさまに低かった。GKからWB、CBからシャドウなど、1列飛ばした奥行きを使う場面でボールがうまく繋がらずに、セカンドボールを回収されまくった。

そしてWB、CBが高い位置が取れずにチームの重心が下がってしまうという結果に。前線で5人が幅を取って強制的に1対1を5つ作るミシャ式の原点が作れない。これは大分に取って致命的な事であった。

 

泣きっ面に蜂

悪い流れの大分。なんとか建て直していこうと31分に早くも片野坂監督は動く。中盤と最終ラインの調整役を担った島川を下げて小林成豪を投入。3センターに変更をして選手のポジションも逆足WBを実行しつつ昨年ベースに戻した。

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が、直後に伊佐が負傷交代。オナイウ阿道が出場。

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流れを掴みなおすために交代をして残り2枚で……というプランもあっただろうが、負傷による交代は仕方なし。こんな日もある。

 

35分ほどから名古屋は杉森考起前田直輝の位置を入れ替えて、ハイプレスを途切れさせない。41分には左サイドを小林裕紀と相馬勇紀のワンツーから長谷川アーリアジャスールから背後を取った金井貢史へと渡りマイナスの折り返しを再び長谷川。綺麗に崩されてリードを2点に広げられる。

 

早くも万事休すかと思われたが、2分後の43分に千葉和彦のトラップミスを伊藤涼太郎がかっさらってゴール。大分はビハインドをなんとか1で折り返した。

 

中間的な

後半に入り、名古屋は前田から榎本大輝を投入。高速キュンキュン系ドリブラーを入れてとどめを刺しに。

大分は3-1-4-2と3-4-2-1の中間的なプレーをする。おそらく相手のスペースを突くための策だったはずだ。

守備では2トップが制限をかけて内側をシャットアウトしにいった。
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が、2トップが攻撃→守備時に適切なポジションにつけずに、制限をかけられなかった。

1stラインが突破されると、相手SBに対面するWBが寄せて一時的に4-4-2的な形に。

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自陣では5+3でブロック。ビルドアップはヘッドアップが出来ないため致命傷に成りうる。ラフに蹴り出されたボールをオナイウの身体能力!でなんとかするのが精一杯だった。

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名古屋はこれに対してSHを高くして、大分のWBが前に出づらいようにピン止め。そのSHに相馬、榎本という強烈な個がいるため下手にスペースを作るわけにはいかない……

 

閉塞感が漂う大分は73分に小手川から三平和司へと変更。自陣でのビルドアップの形に変化をつけてズレを探す。

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これにより多少は風通しが良くなったが……大きく流れは変わらず、試合終了。苦しい90分だった。

 

選手個人の印象
21.小島亨介

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ハイプレスをされると一番皺寄せが来るポジション。そんな中でもFWを引き付ける、であったりWBへのフィードであったり1列飛ばしたクサビであったりと、チャレンジをたくさんしていた。チャレンジはしてなんぼ。どんどん頭のネジを緩めてほしい。

最初のFKこそ防げなかったが、後半は相馬のシュート、小林のミドルなどスーパーセーブもあった。身体の使い方の上手さは流石。またみたい。

 

8.丸谷拓也

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守備に奔走して3バックでは目立った攻め上がりは披露できずに、本職ではないためかサイドに引っ張られる場面も散見された。

アンカーポジションに入ってからは散らし役として堂々としたプレーもハイプレスの餌食になる場面も。密集での落ち着いたプレーを片野坂さんは求めているのかもしれない。

 

39.庄司朋乃也

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対人での強さを随所で発揮。1点モノのシュートブロックもあった。一方でボール保持時には縦と横にしか配球ができずに読まれていた節も。対角線!ダイアゴナル!

もっと余裕が出てくればプレーも変わってくるだろうが、そんな上手い選手はうちは取れないし、成長してほしい。

 

16.岡野洵

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なんとなーーーくだが、調子の良し悪しがプレーに出やすいのか?という印象。対人プレーで身体より足が先に出てしまうことが多かったこの日は調子悪かった気がする。

ビルドアップ時には幅ばかりを意識してしまい、ハイプレスの餌食に。奥行きも見れるようになればなぁ、と。一方でボールを持つとフィードだけでなくシャドウにズバッとクサビをいれる場面も。それもっとみたい!

 

38.高畑奎汰

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突然の右WBでの先発も、逆足からチャンスを作る。縦に抉って右足クロスも上手かった。器用ね……。CBになってからは積極的にオーバーラップを仕掛けるが小林との連携がイマイチだったこともありトーンダウン。これも経験。

 

20.小手川宏基(73'Out)

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相変わらずめちゃんこカッコいい写真。プレー写真が絵になる選手。

ルヴァン杯で実験的な意味合いが強かったこと、アクシデントでガチャガチャしてたことからかバランス取りにとても苦労していた印象。そんな中でも自分の位置で前を向けたらチャンスになることをわかっている変態なのでサラッとオシャレターンとか魅せていた。

 

4.島川俊郎(31'Out)
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ほぼほぼ懲罰的な交代だった。

押し込まれていたため彼のカバーリングが生きる場面も多々あったが、片野坂さんが求めていたプレーとは違ったのだろう。ビルドアップの際のポジショニングがパターン化されてしまっており、後ろに人数がいるにも関わらず最終ラインに落ちる姿は昨年の宮阪政樹(現松本)とダブった。

しかしまだ3月。こっから理解を深めていけば良さを生かしつつビルドアップも上手くなるはず。その見込みがなければ少ない予算でうちは取ってない。次に期待。

 

19.星雄次
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高畑と共に重要なタスクを担う。昨年はレギュラーだっただけあり、機動力と右足なら可能性があるプレーを何度も作ってくれた。

特にこの日はライン間でのポジショニングとインスイングのクロスはあと少し噛み合えば1点モノだっただけに惜しかったな、と感じた。

 

11.馬場賢治
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相変わらずのポジショニングの良さ。滅茶苦茶気が利く選手。プレスバックでボールに寄せられるので攻守両面で上手いなと感じるプレーを随所で魅せてくれた。

一方で、アタッキングサードでのプレー精度は課題か。「違い」が求められる位置でのロストが多かった。

 

46.伊藤涼太
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ミスをしっかり突いて1ゴール。ガムシャラさが結果に繋がってよかった。

アクシデントから2トップの1角としてプレーをしてからは消えがちに。多分ぶっつけ本番だったので仕方のない事だっただろう。

果敢なドリブルは可能性を感じたが、スペースに走る味方を見られるともう一段上のレベルに行けそう。

 

18.伊佐耕平(33'Out)
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前線からのチェイスや、広大なスペースを突いてサイドに流れて起点となったりと対ハイラインの動きに慣れてるなぁ、と。見せ場が絶対来るだろうな、と思った矢先に負傷交代。それも長期離脱のようで残念。もっと見たかった。

 

25.小林成豪(31'IN)
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後ろでダブつくならサイドで奥行き作ろうや!ってことで投入も、高畑との関係性はあまり見られずに同じスペースを食いあったり、馬場がカバーリングに入っているのに下がっちゃったりと慣れてないな感が凄かった。だからといって前線で張って幅を取っても効果的なパスは来ない……悶々とした展開に。

 

45.オナイウ阿道(33'IN)
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伊佐の負傷交代により投入。山口在籍時は3トップの真ん中だったが、トリニータの求めるCF像とは違うようだ。ポストプレーは収まるけと判断が悪く収支はトントン。しかし、密集で絶対前向けるという特殊能力を生かして中盤で密集作ってクルッとして剥がす力業で何度かチャンスを演出。特徴を出し始めた様子。

 

27.三平和司(73'IN)
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シャドウ寄りのOHのようなポジションでプレー。なんとか中盤と前線を繋げようと頑張っていた。その頑張りの最たるものがサイドとの関連性。ボールを受けると星に預けて自分も前に行くだけでなくボランチも使って全体を持ち上げようとしていた。が、右CBの庄司の攻撃参加が積極的でなく(元々サイドでの経験がないし頭のネジがブッ飛んでる訳でもないからあるあるだが)、サイドの厚みを持たせる事はできなかった。しかし、この気の利かせ方はモテる男だからできるプレーだ。昨年からの継続が随所に感じられた。

 

やりたいことができないとき

問われたのは対応力。突然のアクシデントにどうするのか?という意味合いが強い試合に図らずもなってしまった。

現状のトリニータでは「剥がす」作業の意思統一に時間を割いているのでかなり酷な要求になってしまったが、苦しいがゆえに選手の特徴もよく見える試合になったとも感じた。

これからシーズンが進んでスタメンに割って入るのか、オプション止まりか、はたまたメンバーにもかすらないか。それは誰もわからないが、実にシビアな世界である。この苦しみを次に、そしてこれからのシーズンに繋げてほしい。

 

選手の写真は大分トリニータ公式HPより

 

 

 

 

 

 

【大分】vs横浜FM(A) 背後がない!〈J1 第18節〉

【報告】

滞ってるブログですが、リーグ戦折り返しという事でとりあえずは最新の試合から振り返っていき、時間があれば過去の試合(ルヴァン杯第2節~)のも更新、という形を取ります。

 

 

さて、ここからは週末の試合。

リーグ戦上半期を4位という好成績で折り返したトリニータ。序盤戦の貯蓄と接戦の取りこぼしが少なかった事が、ACL一歩手前という4位で折り返せた理由だろう。一方でGW明けあたりから明確に「トリニータ対策」をされてしまい、工夫は見えるがちょっとしたクオリティの差でやられてしまう事も多くなった。非常に難しい時期だ。

そしてリーグ後半戦の初戦はリーグ3位で勝ち点差1の横浜F・マリノス。前期での戦いではトリニータの完勝、前半戦のベストバウトだった。しかし今回はしっかりと対策をされて敗戦。それもやりたいことをほとんどさせてもらえない完敗に近い内容だった。難しかった試合を振り返っていこう。

 

この日のメンバーは以下のように。

横浜F・マリノス
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えっ!天野純スタメン!?海外移籍決めてJ1100試合出場決めてラストゲームは大分戦!トリサポからすると久保建英とか去年の山﨑凌吾とか思い出すからやめてほしい。トラウマスイッチ。

前期では4-1-2-3を採用していたが、今回はダブルボランチで来た。マルコス・ジュニオールがサイドからインサイドになってたりGKも飯倉大樹から朴一圭へ。アップデートが為されてる雰囲気。

会場は今季初のニッパツ三ツ沢。J1からJ3まで毎年ニッパツで試合をしてるので新鮮味はないがダイナミックプライシングでアウェイG裏が2500円と5000円が混在してた。すげぇダイナミックな上がり幅……

 

大分トリニータ
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今季(おそらく)2回目の3-3-2-2でのスタート。1回目もマリノス戦だった。右CBの岩田智輝が前節の浦和戦で負傷交代しており、かわりに島川俊郎が入る。インサイドハーフにはティティパンが久々にスタメン入りして長谷川雄志がベンチスタート。2試合連続途中出場からゴールを決めたスーパーサブの小林成豪はベンチ外に。怪我らしい。

 

サイドバックVer.2.0

今季のマリノスを継続して追っているわけではないが、前半戦と比べてより個人の特徴を生かした形の「偽サイドバック」を実施していた。

前半戦でのマリノスの偽サイドバック(後日掲載予定)はティーラトンが上手くハマらずにいた印象が強かったが、そこを修正してきたイメージ。8分に見せたビルドアップからもそれが伺われた。

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まずは基本の立ち位置の確認。

ここからボードに変わって……

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ダブルボランチの片方(主に喜田)が左CBに落ちて、もう片一方のボランチ(だいたい天野)が中央でリンクマンとしてプレー。

両SBがぐわーっと上がり中盤のサイドorハーフスペースまで上がる。ウイングはSBの立ち位置を見てレーンが被らないような立ち位置を取りつつ、ボールを受けるとカットインをしてハーフスペースでいじめる形。

中盤4枚はSBが幅を取って天野とマルコス・ジュニオールが縦だったり横だったりとビルドアップの出口に顔を出して大分の制限をのらりくらりとかわしていた。

 

守備、特にボールを取られてすぐの強度がとても高く、密集を作ることにより、大分が局面を変えられないうちに奪いきる。ネガティブトランジッションの精度が高いため、ハイラインでも破綻する事はほぼなかった。

 

 

前回の対戦時からの印象の変化としては、攻守の分業(または分断)がなくなり人数を掛けられるようになっていたこと。そして、ビルドアップの際にボールホルダーと同じレーンに立たないこと。さらには縦パスが入った瞬間に複数人がレーン移動を行い、深い位置でも余裕が持てるポジショニングを行っていたことが挙げられる。

 

大分の対策

複雑なビルドアップを行うマリノスに対して大分は前回と同様に3-3-2-2を採用し、球際の強度を上げる事をメインに行うことで相手の背後を狙った。

サイドバックの監視役にインサイドハーフの小塚和季とティティパンを置いてマリノスのビルドアップに蓋をする。中央で可変の肝になる喜田の監視を前田凌佑がマンマークで行った。

両チーム共にボールを持ちたがるため、自陣に押し込まれた際には偽SBをWBが、ウイングをCBの左右がそれぞれ見て3センターがバイタルエリアを埋める事を目標に。

攻撃では小塚、ティティパンが偽SBの背後を狙う事、WBとFWの距離感を大切にして狭いスペースでひっくり返そうとしていた。

 

が、この日はマリノスのマークの外し方が上手すぎて、攻守共に全く機能しなかった。というか機能させてもらえなかった。

 

大分の誤算

まずは相手が上手かった。が、これに関しては「J118位からのスタート」というのがチーム共通の認識(多分)であるためそこまで重要でなく……3センターの裏を取られまくった事だろう。

3センターの真ん中の前田は喜田とデートをしてるので自陣よりも敵陣での制限を行う。マリノスは喜田のボールの受け所を左にズラして中央の前田を釣り出す。小塚、ティティパンは偽サイドバックの監視をしていたが、背後のウイングが内側に絞るためにWBが前に出られない。


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大分の動きを赤、マリノスの動きを黒で。

喜田のDFライン落ち。前田はマンマークをしているため中央からサイドへ。

小塚、ティティパンは対面するSBを見るが、そのSBは内→外へ。これについていくと中央の天野、マルコス・ジュニオールがフリーになるし、かといって動かなければ中盤のサイドで起点を作られる。

SBが外に開くタイミングでマリノスのウイングはハーフスペースの攻略へ。大分のWBはサイドに流れてくるSBを見るか対面するウイングを見るかに悩み、左右のCBは突っ込んでくるウイングを潰しに出るかリトリートをしてスペースを埋めるかの判断を迫られる。

 

守備でことごとく後手を踏まされて究極の二択を迫られ続ける。中央のスペースを消してサイドに追い込む事すらもさせてもらえなかった。

また、3センターを球際に強く行かせたが為にバイタルエリアを空けてしまう場面も弊害として表れてしまった。

 

やりたいことができない。いつも以上に守備に追われる。なんとか高木の好セーブによって失点は免れたが、切羽詰まったまま前半が終了。

 

応急処置と我慢

片野坂さんにしては珍しく全く狙いがハマらなかった前半。後半の修正はシンプルなものだった。

相手がボールを持って確実に大分のブロックを崩してくる。ならば……相手からボールを取り上げてしまおう!という。

前半からハイラインをひいて局面をクローズして即時回収を目指すマリノス。大分はこれに全く歯が立たなかった、というわけではなく、局面をひっくり返す事さえできれば、逆サイドには広大なスペースがあり、そこを狙い目にはしていた。後半から大分がボールを握ることで、この逆サイドのスペースを狙いにいった、と感じた。

また、ボールを握るにあたり、3センターはボールを受けるとターンやドリブルを増やしてなんとか前に運ぼう、剥がしてやろうという気概がみえた。

 

背後がない!

マリノスのようにポゼッションで押し込みたい!となるとハイラインをひく、という結論に至る。それによりGKの守備範囲が広くなり、PA内から外へ大迫力のカバーリングが行われる。今となっては昔の話だが、佐藤優也(千葉)のミサイル特攻は鈍足のDFと相まってスリル満点のエンタメと化していた。

しかし、マリノスはそんな可愛い気のあるハイライン!ではなく、質を伴った暴力装置として大分に次の手を打たせなかった。

 

大分の「引き込む」ポゼッションに対してハイライン・ハイプレスで息をさせないマリノス。背後を狙えど、藤本憲明にはチアゴマルティンスがぴったりついていくし、朴一圭が広大なスペースを大胆に、そしてセーフティにカバーリングを行っていた。そのため、大分は背後がない状態に陥ってしまい、手持ちのカードにない「ポゼッションしながら位置を確保し、相手を押し込む」以外に有効な手立てがなくなってしまった。J1との質の差を「疑似カウンター」でなんとか五分五分に持ち込んでいた大分は、このマリノスの背後潰しによって強制的にがっぷり4つ組まされる羽目になってしまった。

 

また、56分には今季全試合フル出場だった松本怜が負傷により星雄次と交代。ツキもないのか。

 

 

やりたい事、できる事

後半からボール持ってマリノスの良さを消そうとしたが、それも45分間ずーーーっと続く訳でもなく。60分ほどからは、試合の流れが再びマリノスへと傾く。62分にマルコス・ジュニオールから三好康児を投入し一気に試合を決めにかかる。

大分は我慢の展開が続くが、ボールを持つ意識を持ったことで多少は攻撃でチャンスができはじめていた。よりボールを大切にするために、70分にプレス強度の高いティティパンから配球のうまい長谷川雄志を投入。

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3-4-2-1に変更をして、今できる押し込むためのポゼッションへとシフトを図った。

 

今のトリニータができる「押し込むための」ポゼッション。それはビルドアップの際のDFの動きにある。

 

緑がボール

破線がパス

実線が人の動き

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ビルドアップ時にCBの鈴木義宜から島川俊郎へ横パス。この際に島川の前に長谷川雄志がサイドへ流れる。

マリノスはハイプレスを行うためもちろん制限を。仲川輝人は島川へチェックしつつ縦の楔をケア。エジガル・ジュニオは鈴木へのリターンパスのコースを消すために鈴木-島川の間を埋めに行く。

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長谷川が空けた中央のスペースをCBの鈴木が埋めて、サイドの星はロングボールを受けるために前方へフリーラン。鈴木のカバーリングに前田が入る。

エジガル・ジュニオが蓋をしたはずの位置には鈴木は居らず、一列前のアンカーのポジションに入るため、島川からリターンパスを受けた段階で仲川とエジガルを剥がすことができる。といったカラクリだ。

 

これは片野坂監督が見てると話していたキケ・セティエンのベティスで、バルトラが行っていたビルドアップの形の1つ。鈴木がこの「バルトラロール」を行う事で局面を変えようとしていた。

基本的には「引き付ける」ことの応用であるが、このバルトラロールは神戸戦から少しずつ行っているためまだまだ実戦で有効な手立てにはなっておらず、実験段階である。そのためこの試合でも狙い通りに剥がせたシーンは1~2回ほど。義宜がそこで受けてからどうする問題もあるし難しいなぁ、という感想だが、切羽詰まった悪あがきのパワープレーなんかより片野坂監督の「らしさ」を感じられる采配であった。

 

「やりたい事」を「できる事」まで落とし込めれば良かったが、この日はまだ「やりたい事」の輪郭がぼんやりみえるかなー?くらいだった。シーズンは長いししゃーない。

 

高木の好セーブやDFが身体を投げ出しての守備によって瀬戸際で失点を免れていた大分だったが、74分にシュートブロックのこぼれ球をエジガル・ジュニオに決められて遂に均衡が破られる。スコアレスでもしんどかったのに失点をしてしまい、その後は相手がゲームをクローズして試合終了。0-1以上に差を感じるゲームであった。

 

しんどい時期

川崎戦からだろうか。良いゲームはできているが、「良いゲーム」止まり。やりたい事は見えるし創意工夫は痛いほど感じるが、結果になかなか結びつかない。ここ数試合はまさに「停滞感」の一言に集約される。

今あるすべてを出しきって、それ以上を求めるのはとても烏滸がましいと感じるが、これから先を考えるなら個人のレベルアップは必須だ。多分この停滞感を打破できるかでこの先のトリニータも大きく変わってくるはず。とても苦しく、もがいているのを知っているからこそ、報われてほしい。それだけ。

 

次は札幌戦!

妥当!停滞感!!!

 

 

大分トリニータ外国籍選手列伝(2005~)

試合のブログはドン詰まりだけど流行りには乗ってくスタイルで。

流行りはこれよこれ。

Jリーグ外国籍選手列伝まとめ|ジェイ|note

 

サンドロとかウィルとか思い入れが強い選手はいるけれど、初のトリニータOB監督だった皇甫官(記憶の片隅に「おい!ファンボ!いい加減にしろ!」と言ってた記憶がある)らへんから、つまりはイケメンなシャムスカになるちょっと前から書いていきます。

 

 

と、その前に。

05年からだと、外国人選手の中で我が家でイチオシのロブソンが抜けるので先に消化を。 

 

ロブソン(03年5~8月)
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Google先生が出した答えはテントと浦和のポンテ。俺の見たロブソンは……幻……?

 

2003年の5~8月という超短期間在籍していたロブソン。お前は蜃気楼か。守備放棄事件で話題になったFKの上手いロドリゴとレジェンドおじさんエジミウソンの間だっただけにトリサポですら「誰?」となっているはず。

当時の自分は小学3年生だったが、FWのクセに「走れない」「競れない」「決められない」の地獄のような3拍子揃ったダメダメ選手と理解。今にして思うと絶対的なコンディション不良という名のデブだった。夏の暑さにバテて45分でへばってた。通算7試合で0ゴール。最たる特徴は「目が青い」くらい。なんだそれ。

一番の思い出は、夏休みに犬飼リバーパークに行き、恐怖の摩擦熱を誇る滑り台を堪能しまくってから選手たちにサインをもらいに行く。トリニータのキャップにたくさんの選手からサインをぎっしり貰う中、ロブソンもついでに……と鍔の裏にお願いしたらロブソンはデカデカとサインを書いた。「空気読めや!」これがロブソンとの思い出。絶対居た。トトロ居たもん!

 

 

 

さて、こっから本題。

マグノ・アウベス(04年-05年)
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伝説のストライカー。このブログもホントはマグノからスタートするはずだった。すべてはロブソンが悪い。

前年の2004年に加入するとスピードを生かして得点を量産。昇格2年目でなかなか勝てなかったが、11点と気をはいた。シーズン終了後にはサポーターが段幕でマグノ残留を懇願。マグノもそれに応えて契約を更新する。

05年はファンボ!の半年があり、シャムスカに替わるがトリニータのエースとして18得点を記録。シャムスカ体勢初のアウェイ浦和戦でのヒーローインタビューでの「トリニータはまだ死んでいない」と語り草になる名言も。レジェンド。

同年に大分で行われたJOMOオールスターサッカーでMVPになる。試合後に隣のパークプレイスのカジャ(焼肉屋)でたまたま自分の後ろに並んでて握手してもらったよき思い出も。よくジョイフルにも行っており、CMにも出てたなぁ……パワフォー ジョイフォー

 

パトリック(04年7月~05年7月)

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熊猫さんブログより

見ての通りのイケメン。女性人気高かったなぁ。母も好きだった。

パットは前年のハン・ベルガー政権時に呼ばれてサンドロとCBを組んでいた。よく試合後にスパイクを投げ入れてたり、メンバー外になったらゴール裏に顔出したりしていた。7月の退団ではセレモニーもあり、滅茶苦茶悲しかったなぁ。

そして時は流れ2013年。ACLで柏と対戦をしてたり、小野伸二の居たウェスタン・シドニー・ワンダラーズ相手にゴールを決めてリーグ優勝を決めたりしてた。やべっちでも取り上げられてちょっと話題に。

 

ドド(05年~8月)

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2005年らへんはファンボ!のおかげ?で蔚山からブラジル人を取ってた。ドドもそう。

なんか上手くてFK決めてたような。あとタラコ唇って印象だったけどそんなにだった。

今年春に出たトリニータのオールゴールズにてマグノとドドは練習でも口利かないくらい仲悪かったらしい。知らんかった。

 

トゥーリオ(05年8月~06年)
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漢字じゃないトゥーリオ

ファンボの解任、シャムスカ就任に伴い一緒に来たブラジル人。エジとボランチやってたけど印象が全くない。なんだろう。黒子っぽさ。1年以上在籍していたし、たぶん良い選手だった。(ふんわり

たまたまフェイスブックアカウントを発見。未だに「以前の勤務先:大分県」にしてくれてる。律儀!そういうの好きよ。

 

エジミウソン
(03年10~12月、05年7月~06年、07年7月~09年)
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やべぇ!降格しちゃう!ってときにエジミウソン。効くんだわこれが。全国のJクラブを見ても3度同じチームに在籍していた選手ってエジと甲府マルキーニョス・パラナおじさんくらいではなかろうか?

試合では集塵機のごとく圧倒的なボールスティールと機動力。しかし、ガチャついたドリブルやダフるパスなど不器用だけど滅茶苦茶頼りになってたおじさん。これでも最初の所属の時は10番だったんだぜ……未だに謎だけど。

ピッチ外では明るく気さくなブラジリアン。そして高松大好きおじさん。ホーム最終戦後のピッチ周りをぐるーっと回る時にずっとマイクを持ってカタコトの日本語でわちゃわちゃしてたり、高松のチャントやったりと楽しいヤツだった。

不器用でずんぐりむっくりな憎めないおじさん。大分はそれに頼りすぎた。3度目の所属でクラブの初タイトル獲得に多大な貢献をしてくれたレジェンドは、翌09年は怪我がちに。すると中盤は一気にスカスカになり泥沼の14連敗……チームの層に関しての教訓という意味でも貢献してくれた。

 

日本ではその後、神戸と熊本でもプレーしたが、本人のなかではトリニータに一番の思い入れがあるようで、腕にはナビスコ杯の刺繍も。

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今でも元気にしているようで、フェイスブックのプロフィール写真はトリニータ在籍時のもの、サポーターにはDM「Tanjobi omedeto!!!!」とか送ってくれる。最高か!

14年に鳥栖で行われたレジェンドマッチでは、身体こそパンパンになっていたが相変わらずのボールスティールを披露。やっぱりエジはいつだって最高。

 

オズマール(06年~6月)
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ゴールセレブレーションでバク宙してたから小学生の自分はワクワクしてたけど3ゴールのみ。守備頑張ってたらしいけど半年でグッバイ。チャント好きだったなぁ~。

 

ラファエル(06年6月~12月)
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写真はおそらくマルハンサンクスデーで配布してた選手カード。西川のレア当ててめっちゃ嬉しかった思い出。

ラファエルはアウェイ福岡戦で点決めて「こっから調子あげてくれ!」と思ったらそれだけだった。ダービーで決めてなかったら絶対記憶にない。

 

プラチニ(06年8月~07年6月)
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我が家ではピント(01年)マルセロ(02年9月~12月)に次ぐ久々のブラジル人留学生、くらいの認識だった。サイドやってたなぁ、くらいでどっちサイドかすら覚えてない。謎にリーグ戦とカップ戦に1試合ずつ出てるが記憶になし。

Wikipediaで見てみると、やはりC契約。後のC契約の外国人は2014年まで待たなければならない……

 

ジュニオールマラニョン(07年~7月)
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シャムスカ・マジックと呼ばれる躍進を遂げた翌年、エジミウソントゥーリオを解雇してまで取って来たマラニョンシャムスカのお墨付き!外人の一人目だったが見事にダメだった。ボール奪うよりミドルふかしまくる印象しかなく、枠に飛ばない。シャムスカも人の子とよくわかった補強であった。

 

セルジーニョ(07年~7月)
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シャムスカのお墨つ……

シャムスカも人の……

太ってた。高松も松橋章太もブレイク。山崎雅人も居たため空気だった。以上。

 

アウグスト(07年)
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シャ……お……

彼は他のブラジル人2人とは違い、前年に横浜FCでプレー。10アシストもしてたそうな。

トリニータではトップ下のポジションだった。他のブラジル人がアレだったことも差し引いてもうまかった。だが、シーズン序盤で怪我をしてそのままフェードアウト。もうちと見たかったようにも思えたが、トリニータにそんなカネははい。

 

ホベルト(07年7月~09年7月)
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ナビスコ杯優勝やリーグ4位、リーグ最小失点を話すで欠かすことのできないボランチ。加入の経緯は外国人枠3人のうち2人が期待はずれ、1人は怪我で一時帰国でいよいよドーピングしねぇとな、ってことで「リベンジ16」と銘打ち、鈴木慎吾エジミウソン(3度目)と共に加入。

半年前に福岡でリティがホベルトを干してチェッコリを加入させていなければ、こんな優良物件が大分に来てなかったらしい。ウケる。

エジミウソンとのダブルボランチJリーグで最強のフィルターとなり、リーグ戦24失点という堅守を築き上げた立役者。エジとホベが森重を育てたといってもいい。たぶん。

スーパープレーは記憶にないが、ナビスコ杯決勝でCKのこぼれ球を近距離で枠に当てたのにはすごく悶絶しました。

09年は怪我で離脱をするとザルになってしまった。長期離脱だったが、夏場に復帰することになった。が、一度登録抹消をしてしまっていたために同一年で再登録が認められなかったため鳥栖でプレー。大誤算だった。と、Wikipediaを見ながら思う。

 

ウェズレイ(08年~09年8月)
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加入時にはなんでうちに!?ってくらい実績十分にも程があるピチブー。ムチムチな身体から放たれる理不尽キャノンはやっぱり凄かった。マグノ以降のFWが軒並み不甲斐なかったために「ほ、本物だぁ~!」とときめいたなぁ。開幕戦で理不尽ミドルを決めたり、ナビスコ杯決勝でダメ押しゴールを決めるなど、その実力を十二分に魅せてくれた。

しかし、広島のJ2降格に伴うおこぼれであったにしても、こんな反則外人を大分が取れたのには裏があった。ずーーーーっと膝にテーピングをしており、決して万全な状態ではなかったのだろう。そんな中で頑張ってくれたことには感謝しかない。翌年も1年通してプレーしてほしかったが夏に引退を表明。大銀ドームの芝問題も足枷になっていたであろう。本当に申し訳なかった。

 

チェ・ジョンハン(09年7月~14年6月)
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初の降格からJ1復帰までよくぞついてきてくれた。難しい時期での活躍、華やかさよりも泥臭いプレーが印象的だったためレジェンドというよりは功労者的なイメージ。

加入時はFWで、2年目にはハットトリックを記録。3年目にはタサカイズム(コンバートウズウズ)によりWBにコンバートされて今の松本怜プロトタイプ的な存在に。このときのWBの役割はクロスに突っ込む人間魚雷の役割だったため松本怜とは旧ザクハイザックくらい違う。ちなみに逆サイドはまだ坊主だった三平和司でした。

不器用だけど泥臭くてあきらめない。ほんと走る。J1でプレーしてる姿を見れて嬉しかった。

 

フェルナンジーニョ(09年7月~12月)
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ちっさいおっさん。

点取れないから外国人!とか安易にやっちゃうからカネがなくなる。カネがないのに買っちゃうからカネがよりなくなる。仙台さんごめんなさい。ありがとう……

という愚痴はさておき、ポポヴィッチ体勢からは活躍してた。根腐れして魔法の粉で誤魔化しまくった大銀のクソ芝でよく走ってた。伝説の名古屋戦で東のプロ初ゴールのアシストは彼。と思ったらその前のピンポイントクロスだった。やっぱり上手い。

 

キム・ボギョン(10年)
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セレッソに内定も、外国人枠の関係で大分に来た大卒新人。セレッソには上本大海清武弘嗣高橋大輔を買い取って頂き金銭的に援助をしていただいただけでなく、こんなスーペル外国人を貸していただけるとは……。

開幕してすぐは柏とかにも点取ってたしトリニータから初のワールドカップ選出もされるしで凄い期待していたけれども、その後はフェードアウト。左足のカットインを防がれると右足オモチャとバレてた。監督が再びファンボだったからボギョンのフォローも用意できなかった。翌年は借りパクなんて言える身分でもないためセレッソへ。言えるのはボギョンはJ2が育てた!かな。

 

チャン・ギョンジン(10年)
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当時はなんか中川家っぽいなって思ったけどそんなことはなかった。緊縮政策で選手がぶっこ抜かれてたけれど、DFラインには菊池直哉、藤田義明、池田達哉に小林宏之も居たからそんなに……というか全く印象に残ってない。

 

姜成浩(カン・ソンホ)(10~11年)
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デカいボランチ兼DF。トリニータでは2シーズンで54試合にも出場。だがプレーは覚えてない……謎に清水に引き抜かれてからは京都→東京V→金沢とレンタルで移籍するもどのチームでも主力にはなれていないようだった。

引退後は京都のフロント入り。大学が関西だったため度々見かけたが、いかんせんトリニータでのプレーを全く思い出せないために「ほぇ~、カン・ソンホだ~」となるくらいだった。申し訳ない。

 

 

 

ここで突然ですが

記憶の欠如。

09年~10年にかけて、チーム存続のために主力を放出しまくった大分トリニータ。自分も「やむなし」と腹を括っていたが、ファンボの無味無臭なクソサッカーで急激に興味がなくなってしまう。何試合か試合を見たが「こんなのはトリニータじゃない!」と思ってしまい、ミスチルやAKBにどっぷりハマったりして徐々にフェードアウト。翌11年には高松もレンタルながらFC東京に移籍をしてスタジアムで見ることはなくなってしまった。そこからトリニータとはスポナビとテレビでハイライトをながら見くらいの距離感に。すべてはカネが無いのが悪い。

 

再びトリニータにどっぷり浸かるのは2年後の12年。自分でもよくわからないが、J1昇格支援募金らへんから「なんか昇格するかも知れん……」と思って足を運ぶように。PO準決勝で森島の4ゴールに父とキョトンとして決勝をTVで見て田坂さんの涙にもらい泣きしてからは再びトリニータが人生の中心らへんに。

 

……ということで11年、12年前半戦くらいの選手はわからん!知ってる人は情報求ム。

 

イ・ドンミョン(11~12年)
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見てない時期に結構出てたみたい。知らん。

 

キム・チャンフン(12年)
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見てない時期にそんなに出てなかった。そら知らん。

 

こっから覚えてる!

 

キム・ジョンヒョン(12~15年)
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最初の2シーズンはゴリゴリ削りまくるファイターというか武闘派だった。だが、14年夏にダニエルが加入してから急に覚醒。アグレッシブなプレーでボールを刈り取り、ブレ球FKやドライブ性のミドル打ったり。185㎝とデカイから競れる。そして期待した15年はチームも不調で柳田がクソすぎてジョンヒョンもそんなだった。柳田じゃなかったらもっと活躍できてただろう。

 

金永基(キム・ヨンギ)(13年~7月)
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J1昇格のタイミングで加入も、丹野研太清水圭介の壁を越えられずに第3GK。出場機会はなかった。夏には福岡にレンタル移籍も翌年の契約更新はなかった。長野で阪田章裕と一緒に写ってる~!くらいしか話題を知らない。

 

ロドリゴ・マンシャ(13年)
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フェルナンジーニョ以来のブラジリアン。J1に戻ってきたなぁ~と実感した13年の春。まだサポーターは元気でした。

宮沢正史梶山陽平ボランチを組み、スカスカのDFラインの前で削りまくっていた。チームの状態が悪すぎたからそこそこ以上の印象。しかし、贅沢は敵だ!ということかシーズン終了前に契約満了が発表。カネはまだないからしゃーない。

 

ジョナサン(14年)
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鳥栖からレンタルで来たクラブ初のコロンビア人。そしてプラチニ以来7年ぶりのC契約での選手。出場はゼロ。Wikipediaに大分退団後の消息がわからないのはちょっとさみしい。

 

カン・ユング(14年)
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神戸からレンタル加入。左SBらしいが安川有のバックアップにすらなれないまま1シーズンでチームを去った。出場はゼロ。

確かうちに居たときか翌年の愛媛在籍時に靭帯断裂してたような。

 

ラドンチッチ(14年7~11月)
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大宮がムルジャを獲得したことにより外国人枠を超過。なぜか大分に来た。

来日初ゴールは07年の九石ドーム甲府なんかには絶対負けないやろ~とタカを括っていたが自分は甘かった。なんであんな電柱に裏取られてるんや!と苦い記憶。

トリニータ加入後初の試合では、札幌ドームにて。札幌は小野伸二加入で盛り上がってたが、それを沈黙させる一撃を食らわす。アーリークロスをボックス内のカマボコらへんでヘディングすると綺麗にゴール。あれは理不尽。

そこから、圧倒的な高さに目が眩んだのはトリニータ。ショートパスを繋げるのを放棄し「戦術、ラドン」に。閉塞感を徐々に感じてきた11月に膝の治療のために契約を解除。Jで実績のあるFWはやっぱり間違いないな、って思った。チャントもシンプルで好きだった。

 

ダニエル(14年9月~16年)
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こちらもレジェンド。14年9月に加入をすると、その年はボランチとしてプレー。長い足を生かしてボールをスパッと奪い、持ち上がってのミドル。福岡戦でのゴールは最高だった。キム・ジョンヒョンを魔改造したのはダニエルだと思ってる。

翌年からはCBとしてプレーすると共に、サンドロ以来実に11年ぶりの外国人でのキャプテンを務めた。ルーキーの鈴木義宜は彼の背中をみてJ1屈指のDFになった。福森直也もたまに行方不明になるが、立派にプレーしてる。それは一重にダニエルの人徳ゆえに為せる業。

J2・J3入替戦では先制点を決めるも、相方の鈴木がプロ初の退場をするなどしてJ3降格。失意のシーズンオフに真っ先に契約更新もしてくれた。

16年は苦しみながらもJ3優勝。ダニエルは鈴木、福森にスタメンを奪われたがチームを支えてくれたが、惜しまれつつも退団を発表。後に大分在籍時には肺癌を患っていたことがわかったが、その時にはダニエルはこの世に居らず。今年の2月の事であった。

最後までトリニータの為に尽くしてくれたこの男を我々は忘れる事はない。

 

エヴァンドロ(15年)
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22試合で3ゴール。めちゃくちゃ気分屋でムラッ気が半端なかった。が、ポテンシャルは凄まじく、パンチのあるシュートを突然放ってたりしてた。だけど3ゴール。

初めて行った群馬で来日初ゴール。ゴールパフォーマンスがかっこよかったのと、シンプルなチャントが好きだった。けど3ゴール。J3に降格しました。もっと決めんか。

 

ムリロ・アルメイダ(15年~3月)
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15年に加入も3月でレンタル移籍。よく写真あったなあ……

この時の無能強化部はクソボケ柳田。東ティモールってなんやねん!代表で7試合6ゴール……って東ティモールやないかい!!!

おそらく無能柳田もキャンプ時に「やべぇの取っちまったぞ」と思ったはず。契約書にサインする前にプレーくらいみろクソボケェ!

大分での出場はゼロ。レンタル先の長野でも出場ゼロ。なめとんのか?

 

フェリペ(15年3~8月)
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クソバカ無能柳田がよーし!東ティモールのパイプ作っちゃうぞ☆と張り切って取って来たフェリペは、加入後すぐに外国籍の関係でJFLヴェルスパ大分にレンタル。ムリロが無理とわかってからレンタルバックするも怪我で出場ゼロ。大分ではこれから「東ティモールガチャ」なるパワーワードが生まれたとか生まれないとか。

 

東ティモールのこの2人は後に経歴詐称で問題になったのをちらっと耳に。柳田無能伝説の始まりである。

 

パウリーニョ(15年9月~16年)
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京都や甲府で猛威を振るったFWも年齢には敵わなかった。大分ではリーグ戦2試合1ゴール。ふらっと出た磐田戦で理不尽ゴラッソを決めてエグさの片鱗を見せたがそれっきりだった。

パウリーニョといえば……この試合。

J2・J3入替戦第2戦では、第1戦を1-2で落とし、この2試合目も前半に高松がPKを外すと、58分に町田の鈴木孝司に、逆にPKを決められてトータルで2点のビハインドに。無能柳田は考えに考えて90+3分にパウリーニョを投入。パウリーニョはピッチで項垂れるためだけに生け贄として捧げられたのは伝説の無能采配だった。

今、当時のハイライトを見てもパウリーニョからの下りが蛇足すぎて柳田のアホっぷりがわかるので是非。宇宙から来てるの?

このクソボケ柳田のせいでファンボがマシに見えるから困る。クラブOBを立てる柳田って本当に凄い。

 

黄誠秀(ファン・ソンス)(16年~18年)
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大分では3シーズンで19試合と出場時間こそ少なかったが、プロってすげぇなぁ……と感じた選手。

ユーティリティさで生き残ってきた選手という印象。それは裏返すと器用貧乏であり、本職の選手にはどうしても見劣りしてしまう。18年は現在の片野坂さんのサッカーと同じ内容。右CBが固定されていない時期で、ソンスもそこでプレー。はじめてプレーした新潟戦ではビルドアップにあまり関与できずに相手からも狙われたりと散々だったが、夏以降にしっかりと修正。柔軟性があるからこそたくさんのポジションをこなせるのだろう。

昨年末でプロを引退したが、井筒陸也などと関東2部のCriacao Shinjukuにてプレーをしている。

 

キム・ドンウク(16年3~12月)
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居たけど印象にない。片野坂体勢初年度は442を採用していたが、FWは後藤優介、三平和司、吉平翼、伊佐耕平、大津耀誠で回していたためスタメンにはほとんど名を連ねず。 

 

キリノ(16年7~12月)
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湘南からレンタルも、衰えからか不幸にも……違う違う。衰えからか全くインパクトを残せず。記録をみても14年からノーゴール。当時はDAZNでもJ3は全試合配信はしてなかったからそんなに知らない。大分退団後は1年挟んで鹿児島へ。

キリノ東ティモール国籍でザワついた。やっぱり東ティモール商法は悪徳なので要注意。

 

シキーニョ(17年6月~12月)
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久々にそこそこのインパクトを残したブラジリアン。そりゃ東ティモール詐欺に2年くらいあってたしその後だからハードルは下がっていたけれども。

足の速さと足元が上手い左SH。大分では左のWBをしていたが、走力はそこそこだったため守備でへばってた。それでもボールを持てば何かやってくれそうな雰囲気があり、深い切り返しとかは良い選手だな、と思った。

ピッチ外では伊佐から「しっっっっぽり飲み」を教わってた。使用用途がわからねぇ。

 

ムン・キョンゴン(17年8月~)
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ムンちゃん。大卒で加入したが、GKの層は厚く今は高木駿、ポープ・ウィリアム、小島亨介に次ぐ第4GKという位置付けだ。この夏からでインパクトを残せなかったらちょっと厳しそう。伊佐スタグラムにて日本語を頑張って覚えて積極的にコミュニケーションを取ってる。報われてほしい。

デジっちでは好きな女優にキム・サランを挙げて「誰やねん!」と突っ込まれてたが、伊佐スタを見る限りたぶんボケよりもツッコミだと思ってる。

 

イム・スンギョム(18年~7月)
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名古屋が大分へレンタル移籍することをお漏らしした事くらいしか印象にない。一度ムン・キョンゴンのストーリーにひょっこり出演。母国で元気にしてるっぽい。

 

ウイリアン(18年8~12月)
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ウイリアン・エンリケ・アントゥネス。なげぇよ。ってのでちょっと話題に。

竹内彬の移籍により来た長身DFだが、加入1ヶ月で怪我に泣いた。トリニータでの出場はなかったが、全く入る気配がなかったセットプレーとか、ドン引きした相手にFWとして大作戦とかワクワクしてたけど実現ならず。片野坂さんがどうチームに組み込むか見てみたかった。

トリニータ退団後は鹿児島に移籍。MF登録だしおそらく足元も持ってるんだろう。

 

ティティパン(19年~)
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正直東ティモール詐欺にあってたからタイ代表でもそんなに信じてなかった。ヒョロヒョロの山口蛍やろ、くらいの気持ちだったため、開幕スタメンを飾るとは思わなんだ。

球際の強さとスペース認知を生かしている。開幕当初は球際の強さを生かしてボランチをしていたが、最近はシャドウでプレー。確かにボールを散らすよりは受ける方がイメージしやすい。ハーフスペースでパスを呼び込んでるときは結構チャンスになってる事からもピッチを俯瞰して見れる選手なんだろう。

アドレナリンバキバキに出てるため、ピッチ内ではよくファールをしているような。ベトナムとの代表戦でビンタしてたんはさすがに笑った。そらあかんで。

一方でピッチを出ると微笑みの王子に。髭のない伊佐は代表帰りに選手たちに洋服買ってきたりとけっこう太っ腹。伊佐スタでもっと弄られてほしい選手。

 

振り返って

ざっと40人。とりあえずは満足です。

とにかくトリニータ時代の写真が少ない!トリニータのカードをアップしている青紙応援団様には特に感謝です。

 

教訓は

・ガチャは回すもんじゃない

・稀にUR級の選手が来たりするが期待するな

・ダブルボランチ外国人はチート

東ティモールガチャを信じるな

・柳田は宇宙人

 

以上!

【大分】㊗️大分から世界へ〈コパ・アメリカ ブラジル2019〉

2008年のナビスコカップ優勝の翌年。大分から「チームで」世界へ!と大きな期待を胸に始まった翌09年シーズンは怪我人の多発やコンディション不良もあり、まさかまさかの14連敗。他にも芝問題や経営難により降格。シーズン後には経営状況の改善のために多くの主力選手を手放していかなければならなかった。

そんな失意のシーズンオフ。アジア杯予選のイエメン戦西川周作菊地直哉金崎夢生の3人が選出される。これがおそらく「所属:大分トリニータ」の最後の選手達だった……

 

そこから10年。トリニータは激動の10年を過ごす。メンバーはガラリと変わり、J2で中位に甘んじ、苦しみながらJ1へ再昇格をしたかと思ったらホーム戦未勝利で再び降格。それどころかJ3まで落ちた。片野坂体制で見事に建て直されたことにより、「3年でのV字回復!」とメディアに取り上げられているが、我々からしたらJ1の舞台で「戦えている」と感じられるのは実に10年ぶりなのだ。それだけでも感無量である。

 

ほとんど忘れかけていたトリニータ所属の代表選出。イマイチ実感がなく、「ワシが育てた!」くらいの意味合いになりつつあった「大分から世界へ」というワード。それが昨日、久々に蘇ってきたように感じる。

 

小島亨介選手・岩田智輝選手CONMEBOLコパアメリカブラジル2019(6/14~7/7)SAMURAIBLUE(日本代表)メンバー選出のお知らせ | 大分トリニータ公式サイト

 

 

「日本代表」に「所属:大分トリニータ」から2名も選出。チームで活躍し、Jリーグでも注目されている高木駿や藤本憲明の選出はなかったが、久々にトリニータから日本代表に選出。それもA代表に、だ。

じんわりと実感がわいてきた。大分から世界へ。年代別の代表で正GKを務めてきた小島亨介が「ここなら成長できる」と選んでくれたトリニータ。ユースからずっとトリニータで、「育成の大分」の看板になりつつある岩田智輝。彼らの選出を心から嬉しく思う。

そして、片野坂監督をはじめチームが上手くいっているからこその代表選出だとも感じる。快くコパ・アメリカに送り出してくれた大分トリニータや所属する選手たちにも感謝をしたい。

 

 

 

今の日本代表には、正直あまり良い印象がない。ロシアW杯の後にこれからの指針も明確にせず、昨年のアジア杯ではやりたいサッカーが見えずに即興性にばかり固執。相手を全く見ていないチームには本当にガッカリした。だが、「トリニータの選手が出場する機会があり得る」代表戦はやはり気になるもの。ちゃんと特長を出せているか?チョンボしてないか?チームに貢献できてるかな?……

今の日本代表には期待より不安が大きいが、そんな先が見えないチームでトリニータの選手達がどんなプレーをしてくれるのか?楽しみで仕方ない。頑張ってほしい。継続して呼ばれてほしい。

 

 

 

今回のコパ・アメリカの召集メンバーはA代表の選出がない選手が多い。他チームや代表を中心に見る方々にトリニータの2人がどんな選手なのかをざっくりと書いていく。

 

GK 小島亨介
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今季大分に加入した大卒新人。U-16から毎年年代別の代表に選ばれ続けてきたエリート。

トリニータではリーグでの出場は無いが、ルヴァン杯で2試合に出場。GKにビルドアップを求められるため、それに順応中といったところ。

ビルドアップではポジショニングやパスにまだ課題が残るが、守備に関してはすでにほぼ完成された選手に思える。予備動作のプレジャンプが小さく、どちらかの脚が地面についている状態をしっかり作っており、シュートに対する反応が早い。プレジャンプはシュートのタイミングが合わないと着地から動き直しをしないといけないため、反応が遅くなってしまう。

13年の横浜FM戦での中村俊輔(現磐田)のFK。この場面でGKはプレジャンプをしてしまったがためにタイミングを外されて決められてしまった。こういった細かい動作にも注目してほしい。

 

DF 岩田智輝
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昨年の夏前頃から不動の右CBとしてプレー。今季もリーグ戦全試合フル出場と元気。

トリニータでは右サイドの松本怜と共にチームの攻撃を支える攻撃的なDF。サイドのハーフスペースに飛び込みボックス内からマイナスのクロスやシュートを持つ。今季は既に2得点。頑張ってる。

攻撃面に目が行きがちだが、特筆すべきは対人能力の強さ。2種登録でありながら天皇杯3回戦横浜FM戦で右SBとして出場すると、マッチアップしたアデミウソン(現G大阪)を完封する。今年は自信初のJ1でのプレーになるが、能力の高い選手が相手でも対人での強さは変わらなかった。

基本的なポジションは3バックの右と右のWB、4バックの右サイドになるが、ユースではボランチを中心にGK以外全てのポジションを経験。トップチームでも展開によってシャドウを務めるなど、ポリバレントさを持っている選手だ。

 

今回のコパ・アメリカに選出された23人の内、初のA代表となった選手は13人も居る。

前述のイエメン戦では、選出された19人の内、14人が代表初召集。吉田麻也酒井高徳大迫勇也もこの時が初の召集だった。

コパ・アメリカに召集されたメンバーもA代表ではあるが、東京五輪世代が中心のチーム。ただ、学ぶだけの場にするのではなく、ここで結果を残して継続して代表に選ばれてもらいたい。

 

いやぁ、嬉しいなぁ~!亨介!智輝!頑張って!!

 

 

写真は大分トリニータ公式HPより

https://www.oita-trinita.co.jp/match_info/gallery/

 

【大分】vs磐田(A) 確実に〈J1 第3節〉

こんにち令和!元号も変わったのに未だにし3節。ヤバいヤバい。

 

名前を見ると豪華なメンバーな磐田。しかし戦術が「気持ち」になると個々のアイディアが足りねぇよ!と細かい所がすべて選手に丸投げにされてしまい、行き詰まってしまう。

そんな相手のゴタゴタに巻き込まれることもあったが、大分は淡々と出来る事をしてがっちり勝ち点3を掴んだ。

 

この日のメンバーは以下のように。

ジュビロ磐田
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「偽SB」をするために、本来は中盤の選手である松本昌也をSBに。両SHは馬力のある外国人に任せる形。

不運な事にCBの要である大井健太郎を怪我で、左SBの高橋祥平が体調不良でベンチ入りすらしなかった。

 

大分トリニータf:id:west242447:20190507225128j:image

俺たちのゴレアドールこと後藤優介が先発に入ったこと以外はスタメンは変更無し。小林成豪や伊藤涼太郎はベンチからスタート。

前回対戦は2015年。パウリーニョのスーパーゴールも、土壇場で小林祐希に決められて磐田はJ1昇格、大分はJ2J3の入替戦に回る。入替戦で迷将柳田は後半ATパウリーニョ投入の伝説を作った。その後に片野坂さん来るんだからホントわかんないなぁ……

 

ざっくりとした狙いでは

冒頭にも書いたが、磐田は「気持ち」を重視した究極の個のチーム。名波さんは偽SBをしていたが、なんのためにやっているかは全くの不透明さ。そんな歪んだ中でもざっくりとした大分対策らしきものはほんのり感じられた。

攻撃ではトップ下でポジションをとる大久保嘉人が大分のDFと中盤の間で受けることで相手にボールを見せて、サイドで強力な個を使い突破をする事。守備では大分のボランチである前田凌佑を川又堅碁や大久保がプレスバックをしてボールの即時回収を目標にしていた。

しかし、大分それで捕まるほどJ2でヤワな試合をしてきてはいない。ビルドアップでは高木駿がCBの一角として振る舞い、大分は高木+3バック(+ボランチ)で組み立て。磐田は川又、アダイウトン、ロドリゲスが3バックに蓋をして大分が無理に通そうとした縦パスを大久保が切るのを狙っていたようだ。大分は4人(+ボランチorWB)がビルドアップをしているのに磐田は4人しか制限をかけに行っていない。それでは磐田は守備の方向付けをできたとしても高木→逆サイドのWBで一気にひっくり返ってしまう。また、磐田の両サイドのアダイウトン、ロドリゲスが大分のビルドアップの制限をあまりかけられておらず、自由に振る舞い、プレスに行ったり行かなかったりで全く連動性がなかった。

ここで出てくるのが磐田の個々のアイディアと言う名の「気持ち」だ。連動性が全くないプレスにしびれを切らして大久保は勝手にボールへと食らいつきバランスを崩すと、ボールが取れないからとよりプレスにいかなくなるSH。気持ちが揃わないので大分は気持ちよく相手を釣り出して背後、背後へとボールを回していくだけでよい。相手のざっくりとした狙いを上手く往なしていた。

そして13分。サイドに流れた前田凌佑が内側に入ったSBの背後へとスルーパス。これに後藤優介がサイド深くでボールを受けてCBを引っ張り出してクロス。これをニアサイドに飛び込んだ藤本憲明がしっかりと決めて早速の先制点。ゴールパフォーマンスで「LTポーズ」も。

ちょっと違うかもだが、昨年の水戸戦のゴールみたいな。ワンタッチできっちり決めて「これは決めて当然」みたいなふてぶてしさ。最高にクール。

 

大分の磐田対策

あんまりにも基本的な釣り出して背後→背後という安直すぎる(と言っては失礼か)形で幸先の良いスタートを切った大分。磐田に問題があったこともあるが、大分がエラーを引き起こしやすくしたのはしっかりと準備をしてきたからだ。

 

大分の対策は攻守共に関わる点と攻撃面でのものであった。

攻守共に関わる点ではSTは開きすぎない事。

大分は守備で5-4-1のブロックを作りSTはサイドを守るが、この日は1つ内側のレーンに立ち位置を置いていた。これにより守備では待っていたら相手SBが内側に絞るためにゾーンで守り易くなり、攻撃では内→外に流れてSBが空けたスペースを使いやすくなる。

攻撃面ではビルドアップ時にST-WBの間でボランチがボールを受ける事。先制の場面ではWBの松本怜とSTの後藤の間で前田がフリーでボールを受けてサイドを攻略。これは前田がサイドに流れてボールを受ける事により、内側に絞った磐田のSBを釣り出す事ができる。するとWBもSTも相手の背後を取りに行くだけだ。得点の場面でもSBの背後を後藤が取ったため、磐田のCBがサイドに出ていくしかなくなった。それだけではなく、前田がサイドに流れた際にティティパンが内側に絞ってアンカーとして立ち振る舞ったため、リスク管理まで行えていた。まさに狙い通りだろう。

 

磐田のリアクション

内側での数的優位を作り出していくサッカーをする磐田だが、内側に人数をかける代償としてサイドをハチャメチャにやられまくっていた。これに対して磐田は最終ラインを高くする事を選択。それにより中央の密度を高めて、スモールスペースを攻略していきたい意図を感じることができた。

……が、背後に広大なスペースがあることは大分の裏抜けマシーン藤本がイキイキする事を意味する。大分はビルドアップも主体にしているが、無理に繋がずにロングボールを蹴るために大分を押し込むという目標は達成できない。

30分には、スルーパスに抜け出した藤本を大南拓磨が倒してしまい一発退場。残り60分を磐田は10人で戦う事になる。

 

策がことごとく裏目に出る磐田は33分にロドリゲスを下げて櫻内渚を投入。DFの数を合わせる。

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セットした守備時ではアダイウトンをトップ的な役割をさせてコースを限定。ムサエフを最終ラインに落として大分の攻撃陣と人数を合わせる。

被カウンター時は、大分WBにSBをぶつけてSB-CBの間にボランチが落ちてカバーをする。

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攻撃では大久保が前線に上がり、大久保の立ち位置を見てアダイウトンと川又が幅を取るように。大久保が右サイドに流れたら川又が中央、のように流動的だった。

皮肉な事に、磐田は1人減った事によりスペースが出来、誰がどこを見るかの判断がハッキリする。特に守備は人数が揃っている時よりも強度が確実に上がった印象であった。

41分にはムサエフが上がって川又がシュート。福森直也がブロックしたボールは宙に浮くとアダイウトンがバイシクルのスーパーゴールで同点に。やはり個の力では上回る磐田が前半の内に追い付いて折り返す。

 

見られた変化

大分からすると上手くいっている中で前半終了という不気味な流れ。後半の入りは前半と同じく、ボールをしっかり保持して全体を押し上げることからはじめた。

磐田はこれに対してアダイウトンをサイドに戻して川又を真ん中にした4-4-1で守る。

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4-4-1に変更した事により、大分のGKとDFラインのビルドアップの誘いには乗らなくなっていた。

そんな相手のブロックを崩せない、いやーな流れを変えたのは福森直也だった。55分に中盤左サイドで前田からパスを貰うと、一度は高山薫に預けて大外に開くと、高山→前田→福森とボールが回り浅い位置から突然のクロス。ボールは相手DFの頭上を越えて後藤がファーサイドでボレー。これが決まって再びリードを奪う。

相手が引いて守る中で、左右のCBが高い位置を取ってフリーでアーリークロスを放り込むという出し手の変化を加えて最初のプレーで得点。ニアサイドに走りDFを引き付けた藤本の動きとファーに走り込んでボールの落下点にしっかりと走り込む後藤の嗅覚と決めきる技術も素晴らしかったが、福森の攻撃参加がとても効いた。今まではWBの背後のスペースをカバーする事をメインにしていたため、あまり攻撃面での貢献は見られなかった福森。前節の交代で久々にフル出場を逃したが、その際に投入された高畑奎汰が見せた溌剌とした攻撃参加から、福森は攻撃に対する意識を高めたのだろう。片野坂監督のチームマネジメントと、それにしっかりと答える選手。ただの勝ち越しゴール以上の価値のある得点だった。

 

しっかりとゲームを閉める

大分がリードを奪ったため、点を奪いにいかなければならなくなった磐田だが、プレスがかからない。それを尻目に大分は58分に高山を下げて星雄次を投入。変化を加えるというよりは、ゲームプランでリードをして60分程で星にJ1の試合を経験させるというのが片野坂監督の頭にあったのだろう。

数的優位を生かしてプレスのかからないミドルサードまで楽々と運んで磐田の選手を釣り出していくか、誘いに乗らなければアーリークロスを放り込む形を繰り返す大分。押し込まれる可能性が低くなったため1ボランチに変更も加える。

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一方の磐田は62分に大久保を下げて中野誠也を投入。山田大記を上下させて攻撃に人数をかける。

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磐田が高い位置で大分のビルドアップを引っ掻ければチャンスができるが、なかなかそのチャンスは巡ってこない。

 

大分は73分にティティパンから丸谷拓也を投入して守備の安定を図り、86分に疲れの見えた?藤本を下げて伊佐耕平を投入。

磐田は83分にアダイウトンから荒木大吾へと変えるが得点は奪えず。大分が勝ち越しゴール後にしっかりとゲームを閉めて勝利を納めた。

 

磐田の最大の弱点

選手の名前はビッグだが、やっているサッカーは結構ガチャガチャしていた磐田。その最大の弱点はトランジションの設計が全く為されていなかった事だろう。

大筋ではSBを内側に入れて相手のサイドの選手を内側にピン止めをして、サイドのスペースでロドリゲスとアダイウトンが1対1になることを目標に設計された偽SBだと思われる。しかし、それが上手くいかなかったら?が全くなく「選手のアイディア」に基づいた球際に負けない、走力で勝るというもの。もうちょっと煮詰めないとそりゃやられる……。

この日の大分はトランジションでどこにスペースが出来ているかの共有ができていたのに対して、磐田はボールに近いヤツが寄せる!くらいなアクションしか出来ていなかった。その結果が内側に絞ったSBのスペースを大分が有効に使えただけでなく、自陣深くまで守備をするタイプでないアダイウトンとロドリゲスが大外サイド張っとくマンになり2CBが右に左に動いて山田大記のサッカーIQでかろうじで防ぐだけになった。

攻撃はこうしたい、守備はこうしたい、というのも重要だが、その間の攻→守、守→攻でリスク管理を行えないと途端に脆くなるのでは上手くいかない。攻守で人を動かしすぎているためトランジションが上手くいかず、自らミスマッチを作り出すのはすごく勿体ないと見ていて感じた。

 

積み上げ、そして成長

自分たちの持っている手札と手段を有効に使って相手の弱点を突いてのゲーム進行。上手く行きすぎて数的優位をつくるという「アクシデント」もあったが、選手たちが監督のやりたい狙いをしっかり遂行しながら個々の持ち味を生かしたり、苦手な事にもチャレンジしつつも積み上げた勝ち点3はそれ以上の価値がある。それをJ1の舞台でできる幸せを噛み締められる今季はチームもスタッフも、そしてサポーターもとても充実している。できるだけ多くの勝ち点を積み上げて、1つでも上の順位でシーズンを締め括れるように、目の前の1つ1つを大切にしてほしい。

 

【ハイライト】2019明治安田生命J1リーグ第3節 ジュビロ磐田 vs 大分トリニータ - YouTube