Nishida's diary

トリニータを中心にいろんな試合を。

【大分】2018年シーズンレビュー 掴んだもの、足りなかったもの〈選手編④〉

シーズンレビュー、選手編の④です!

FW登録の選手!

 

第1弾(GK編)はこちら

第2弾(DF編)はこちら

第3弾(MF編)はこちら

 


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※詳細ポジションはフットボールラボJリーグ公式を基準(先発出場時のポジション)に、得点はJリーグ公式、アシストはゴールの2つ前のパスまでとしてます。大体の数ですので悪しからず……

 

 

FW

9.後藤優介

Pos:OH,CF,RH

10G7A

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昨年は42試合中41試合に出場し、2度のハットトリックを含む17ゴールと飛躍。「大分のエース」となった後藤だっただけに、今年は物足りないシーズンとなった。

開幕スタメンを勝ち取り、2ゴール。第25節愛媛戦までで19試合に先発も、そこからはベンチスタートしかなかった。得点も第25節までで8ゴールと順調だったが、ベンチスタートが増えた後半戦は第28節岡山戦の2ゴールのみ。

後半戦からは好調な選手が増えたことによりFWの選択肢が増えたことや怪我も影響をしたが、守備面での課題があった。前半戦では3-4-2-1をベースに守備では5-4-1に可変。シャドウの守備での役割はリトリートをしてサイドに開く事が求められた。しかし、後藤がベンチスタートになった第26節岐阜戦からは3-3-2-2へと基本のポジションが変わり、守備のやり方も「まずはサイド」ありきではなく、全体を見ながら5-3-1-1で中を固めたり、全員が自陣に戻り5-3-2で守り、ロングカウンターを狙う形も増えるなかで、コースの限定やポジショニングが課題になったのだろう。

シーズンを通しては10ゴールと2ケタ得点を記録。技術の高いコントロールショットアクロバティックなゴールがあっただけに、物足りないシーズンになってしまった。守備の改善ができれば、来年も得点数を重ねることができるだろう。

 

10.藤本憲明

Pos:CF

12G7A

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J3で2年連続で得点王に輝いた藤本は開幕から1ゴール1アシストと確実に結果を残すも、第4節東京V戦を最後にベンチとメンバー外が続く。第19節松本戦で久々に先発に復帰すると早速ゴール。そこからは伊佐、三平、馬場などと熾烈なFWスタメン争いを繰り広げた。

シーズンで12ゴール、7アシストとカテゴリーを1つ上げたがしっかりと2ケタ得点。すごい。

チームとしても彼のプレーを理解できたことが大きかった。開幕からの数試合ではCFの役割は相手を背負ってのポストプレーがメイン。シャドウを助ける動きを求められていた。しかし、第17節松本戦からはポストプレーよりも裏抜けやスペースに飛び込むタイプのFWとして松本からのロングスルーパスなど、相手の背後を突くパスが増えた事により、藤本の長所が出やすくなった。

藤本の凄さは引き出しの多さと抜け目のなさ。ポストプレーは得意ではないが、いつも最終ラインとGKのスペースを見ており、そこにボールを引き出すためのポジショニングは秀逸の一言。第32節熊本戦でのゴールでは攻守の切り替え→ボールを呼ぶ→裏抜け→GK交わしつつ身体入れてボールを隠す→体勢を崩しつつもゴールとたくさんの要素が含まれた得点をしたり、第34節山口戦では後ろ向きのボールむっちゃトラップするもん!そんなんできる?できひんやん普通!な半端ないゴールをしたり、第22節甲府戦では百発百中の落ち着いたPKをやったりとたくさんの引き出し持ってる。これがストライカーなんだなぁ~!と日々感心するばかり。来期はJ1の舞台。JFLから駆け上がってきたストライカーがどこまで通用するかとても楽しみ。

 

 

11.林容平

Pos:CF

2G1A

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2014年に途中加入ながら7得点と最多得点を上げインパクトを残して惜しまれつつFC東京に復帰。昨年に完全移籍で加入し、開幕スタメンを勝ち取るが怪我に泣いた。復活を期する今季は第5節水戸戦でスタメンを獲得すると1ゴール1アシストと活躍。特に得点は微妙に浮き球でGKからも近かったが、脚を振らずに当ててニア上に決める。器用。そこからはCFとして出場も、第15節山口戦での先発を最後にベンチ外がほとんどに。前線からのバタバタプレスと伊佐スタグラムでやったコチュジャンマンが印象に残ったが、ハイレベルなFW争いに敗れる形となった。

馬場との熱い会話を交わしたり、第7節千葉戦では得点後になんか「ッシャオラー!」みたいなアクションと結構ギラギラしてた。この冬にJFAの自由交渉リストには掲載されてはいなかったが、トライアウトに参加していたことから多分退団になりそう。頑張れる選手でCFができる選手だから勿体ない気はするが、選手は出場してナンボでもあると思う。頑張って!

 

18.伊佐耕平

Pos:CF

4G9A

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大分の広報兼FW。今季は4得点と2ケタ得点カルテットが居た分数字面でのインパクトには欠けたが、後期からの戦術では大きな役割を担っていた。前期(第25節愛媛戦)までは途中出場が大半で、後藤、林、三平、そして伊佐の4人で回していた印象。しかし後期(第26節岐阜戦)から2トップの一角、そして3-4-2-1のトップとして機能した。伊佐が後期で重宝されたのは前線からのハードワークに加え、自陣に引いてからカウンターの際に馬力があること、攻め残りで攻撃の起点になり時間を作る役割が果たせたから。明確にポストプレーができるタイプが居なかったというチーム事情でフィジカル面が強い伊佐がその役割を果たした、という事だろう。どちらかと言えば適正はシャドウなのだろうが、その機動力を生かして左右に流れてボールを収める事ができるというのはチームにとってはビルドアップの逃げ所としての役割も果たしていたため、大きな意味があったと考える。試合の流れの中、交代で藤本をトップ、伊佐がシャドウをする場面も見られたがボールキープで時間を作り全体を押し上げたり逆サイドからのボールに飛び込んだりと迫力あるプレーは1トップでなくても存分に見ることができた。

一方で、決定力は課題。第37節町田戦ではしっかりとデザインされた攻撃でGKと1対1の場面を前半早々に2度も作ったが、得点ならず。ゴール前での落ち着きが必要だろう。

ピッチ外でも活躍した伊佐。伊佐スタグラムでは勝ち試合の後のバス内の選手やスタッフの様子、練習後の悪ガキたち(藤本、岩田、岡野)を連れて喫茶モンテに行ったりと選手の素の顔も伊佐から知ることができた。クラブ広報とは違う形で選手やチームのことを知るコンテンツとしてとても楽しかった。来年も楽しみにしてる。

ピッチ外の個人の出来事では肉食獣だった伊佐が、野菜も多く摂取。野菜たっぷりの豚汁を作るなど好き嫌いも克服した模様。

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伊佐スタのストーリーをよくTwitterでスクショしたものが流れているけど、それってどうなんだろ?と思ったり。24時間で消えるからこそ書いてくれる側面も大いにあると個人的に思うから、サポーターがそれを無闇に広めて伊佐本人が思ってない形で広まる事は怖いな、考えものだな、と要らん心配はある。が、伊佐の伝え方が上手く、賢いから気苦労で済む気もするからなんとも言えない。クラブ、選手とサポーターが共に楽しめるコンテンツとして大きな役割を果たしている「伊佐スタ」とサポーターの関わりはちょっと考えるべきなんかもなぁ~って思ったり。

 

27.三平和司

Pos:OH,CF

10G6A

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大分のムードメーカー。お調子者っぽいイメージがあるかも知れないが、根は真面目。DAZNのプレビューインタビューで「全部勝ーつ!!!」的な発言を元気に言って躓いたのは良い思い出。多分気にしてたんだろうなぁ~なんて思ってる。

今季は30試合に出場。第2節から約1ヶ月ほど離脱をしたが、そこからは主力として定着。意外にもフル出場はなく、55~75分程で退くのがほとんどであった。京都で大木監督(現岐阜監督)と出会い技術力が向上し、器用な選手になった三平は3-1-4-2と3-4-2-1のトップとシャドウを行き来して、臨機応変なシステム変更を可能とした。技術力の高さがうかがえるのは第26節岐阜戦だ。丸谷のミドルシュートをワントラップでDFとGKの間に置いてシュート。あの強さのボールはコントロールから難しいのでめちゃくちゃ上手かった。シーズン後半につれてコンディションが上がっており、天王山の第39節松本戦では切り替えの早さ、スペースを見つけてのシュートをしたり、第41節金沢戦では得点こそならなかったが左サイドをヌルヌル抜けてシュートと足下の上手さが光った。

今季末に契約を更新。前回の昇格時は京都に移籍をしたためはじめてのJ1挑戦となる。三平と共にJ1行けるのが嬉しい。来年、まずはデジっちからトリニータを魅せてほしいな……!

 

48.川西翔太

Pos:CH

2G2A

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取れそうで取れない独特のドリブルで異彩を放つボランチ。山形時代にFWからコンバートされて中盤の選手となったが、常にボールを自分の真下に置いて左右どちらにも動けるようにしており、対峙する選手にとっては非常に間合いの詰めにくい選手だったはずだ。

昨年は鈴木惇(現福岡)と共にダブルボランチの一角として主力だったが、今季は先発4試合、途中出場が19試合と出場機会が激減。夏場からはベンチ外になる機会も多くなったいた。それでもシーズン最終盤の第41節金沢戦では約2ヶ月ぶりに出場をして価千金の決勝ゴール。川西らしさがよく出たヌルヌルドリブルからの巻いたシュート。本当にエロかった。

ドリブルで運べること、決定的なチャンスになるスルーパスなど得点の匂いがする選手だっただけに、川西がベンチ外で負けると決まって川西待望論が出ていた印象。しかし、「まずは守備から」と考える片野坂監督からしてみると、運べる川西よりも球際で戦える前田、というチョイスだったと思う。チームの調子に関係なく懐の深いドリブルで相手を剥がせる川西は、チームの重心が低い時には持ち上げる起点になるが、チームの調子が良い時は球離れの悪さが目立ち、持ちすぎるという風にみえた。

ボールを触ってリズムを作るタイプ。それ故に彼が中心から外れると非常に難しい立ち位置になってしまうのだろう。チームとしては残ってほしいがあくまでもオプションのひとつ、となりそうな事を考えると来年は大分に居ない気もする。またドスケベなドリブルで抜いていく姿をみたいが……

 

レンタル組
吉平翼

→秋田(loan)

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(※写真は2017年のもの)

今季はJ3の秋田へ武者修行中のFW。プロ入り3年でJ2で8試合、J3で13試合2ゴールと伸び悩んだ中での移籍となったが、今季は17試合出場で得点なし。数字の面での結果は残せなかった。

しかし、前半戦は途中出場しか無かったが、シーズン途中に監督交代や、夏場での1ヶ月間の中断期間で3-4-2-1から4-1-2-3へと大幅な戦術変更を経験。ラスト4試合ではトップ下としてフル出場を果たした。選手としての幅を広げること、途中出場が多かったがシーズンの過半数に出場と成長できたのではないだろうか。

来期の更新はまだ発表されていない。ルヴァン杯などを見越しての復帰をしてほしいなぁ……

 

 

総評

ST(シャドウ)

ゲームによって馬場、後藤、三平、國分、清本、(小手川)と様々なタイプが居たポジション。小手川以外は主戦場をこのポジション。馬場、後藤、三平が2ケタ得点を記録した事により清本と國分はなかなかスタメン出場は叶わなかった。

非常に高いレベルで行われたポジション争い。夏場からは2トップとの併用により守り方をはじめとするポジショニングが変わる中で、トップと中盤の繋ぎ役としての役割が強くなる。その上で2ケタ得点を記録した馬場と三平の評価は高いものだった。

チームの中で一番充実しているこのポジションがどこまでJ1で通用するかにより明暗は大きく別れるだろう。来期もコンスタントに得点を重ねていく事を期待する。

 

CF

ゲームの狙いによって裏抜けの藤本、フィジカルの伊佐と使い分ける事ができたが、いかんせんこの2人に林の3人では心許ない。一応、三平や馬場、後藤もできるがポストプレーができるタイプが伊佐以外居ない所は大いに気になる所。Jリーグ全体としてもポストプレイヤーが居なくなっている印象なのでもう1人居れば違ってくるかもなぁ~とか高松が若返ってくれれば……なんて思うが、ポストプレイヤーを生かせないのもJリーグの課題な気もする。片野坂監督なら上手いことやりくりしてくれるだろうが……

来年、このポジションにどんな役割を求めていくかも注目していきたい。

 

写真はトリニータ公式HPより

 

 

今年中にもう1つ頑張って記事書きたい「気持ちは」あることを記してとりあえず選手のまとめを終わります。

【大分】2018年シーズンレビュー 掴んだもの、足りなかったもの〈選手編③〉

シーズンレビュー、選手編の③です!

MF登録の選手!

 

第1弾(GK編)はこちら

第2弾(DF編)はこちら

 


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※詳細ポジションはフットボールラボJリーグ公式を基準(先発出場時のポジション)に、得点はJリーグ公式、アシストはゴールの2つ前のパスまでとしてます。大体の数ですので悪しからず……

 

 

MF

7.松本怜

Pos:RWB,LWB,RH,RB

4G11A

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カッコいい……

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可愛い……

……完璧じゃん!

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昨季はチーム事情により逆サイドをする機会が多かったが、今季でLWBになったのは第12節大宮戦のみ。得意の右サイドでプレーできたこと、健康面に気をつけたと語っていたように怪我もコンディション不良もなく全試合に先発出場。途中交代も2試合と欠かせない存在になった。

これまでは足は速いがクソクロスに年イチゴーラーと言われており、昨季は3ゴールをあげて「大分に雪が降るんじゃ……!?」ってちょっとザワついた記憶だったが、今季は4ゴール。逆サイドで作っている間にファーに飛び込んだり、相手をかわしてシュートができるようになった。これまでの課題であったクロス精度の低さは100のスピードでぶち抜いてその勢いのままクロス!だったためボールにうまくミートせずにアウトスピンがかかってラインを割ったりミートしすぎて誰も居ないファーサイドへのハイクロスだったりしていたが、今季は100でぶち抜いてから減速して丁寧にボールを蹴るようになった印象に。この減速によりクロスの精度という根本的な課題の解決だけでなく、昨季やった逆サイドでのプレーを生かした左足からのミドルシュートやインスイングのクロスという選択肢も相手にちらつかせる事ができた。結果として、相手は用意に飛び込めないし、飛び込んでも初速の速さでぶち抜く事ができ、アシスト数を2ケタに乗せることができた。

また、今季終盤ではそれまでほぼ機能しなかったセットプレーからの形をショートコーナーで松本に預けてクロス、松本がCKを蹴る、松本が逆足の左足でCKを蹴るという3段活用で多少の揺さぶりをかけることもできた。

加入当初は田坂さんの魔改造という名のコンバートを受け、FW登録なのにWBに回されてキック精度が低く、これはちょっと……なんて思ったりしたが、2年目はレンタル延長、3年目からは完全移籍、そしてJ3降格でも男気残留をした爽やかイケメンのJ1昇格決定後の涙にはグッと来るものがあった。

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(泣いても男前なの、ホントズルいわー!)

今となっては在籍年数は後藤に次ぐ2番目に。大分トリニータの顔となる存在になった。大分と共に育ち、大分のために熱く戦ってくれる松本怜。本当に本当にカッコいい。来年はJ1の舞台で快足を見せつけてほしい。

 

8.黄誠秀

Pos:CB,RB

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J3降格時に加入したミスターポリバレント

今季の初出場となった第2節山形戦でスタートではRB、試合途中で右CBを務めたが、ビルドアップの距離感に手こずりフィジカル面でも優位に立てないままチームの「穴」として狙われ続けた。そこからベンチ外が続いたが、第13節新潟戦で右CBに入ると、相手に競り負けない、ビルドアップでも距離感を保って相手を剥がしたりと、見事に順応して見せた。その後、第15節山口戦、第18節愛媛戦でも同ポジションで出場し、刀根とポジションを争う形になったが、福森の復帰、岩田の台頭により第24節栃木戦を最後に出場が無くなってしまった。

加入から3年で出場機会は8,5,6試合と決して序列が高いわけではなく、来期の更新は不透明と言ったところだろうか。しかし、プロキャリアのスタートはFW、その後はボランチやSB、CBと様々なポジションをこなせる貴重な存在。どうなるんだろ……

 

15.清本拓己

Pos:OH

4G2A

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昨季は長期離脱でシーズンのほとんどを棒に振ったが、復帰戦となった昨年最終節熊本戦で残り5分ほどで途中出場をすると、直後にライダーキックのようなジャンピングボレーで得点と華麗なる復活。

再起を期す今季は、ベンチスタートがほとんどだったが、第7節千葉戦、第8節京都戦で途中出場→ゴールと結果を出して信用を得ると、ほとんどの試合でベンチ入りを果たし、スーパーサブとして後半から流れを変える役割を果たした。相手が疲れてからの縦突破やドリブルは脅威の一言。しかし、今季で契約満了となってしまった。

印象では結構得点に絡んでいる印象ではあったが、最後にゴールをしたのは第33節讃岐戦。シーズンを通して4ゴールとあまり数字を残せなかった。また、同ポジションには12Gの馬場、10Gの後藤、三平が居り数字の面で物足りなかったこと、小手川や宮阪とは違い、中盤のプレイヤーではないこと、清本は2列目以外ではSHではプレーできるが、チームはWBを採用しているためポリバレントさに欠ける事。同じような立ち位置で國分がいたが、ユースっ子が相手で年も1つだが若いとなるとやむを得ないのかもしれない。

J3ではアウェイ藤枝戦での強烈なミドルや昨年の熊本戦、今季では第8節京都戦での劇的な決勝点とたくさんの印象に残るゴールをしてくれた清本。来期、どこ行っても応援するよ。

 

17.國分信太郎

Pos:OH

1A

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ユース→大学→トップチーム第1号となった國分。結構弄られキャラっぽい。

今季初出場は第13節新潟戦。それまでベンチ入りもなかったが、いきなりスタメンに大抜擢。そこからはベンチ入りやスタメンをふらふらしながら10試合に出場。特に第20節福岡戦から第24節栃木戦まで5試合連続でのスタメン出場。第22節甲府戦ではプロ初のフル出場を果たすなど、少しずつプレー時間を増やしている。前線からのプレスやスペースを見つけるのが上手く、自らスペースで受けたり第38節千葉戦でのアシストのような光る場面もあった。しかし、今季でのプロ初ゴールはお預け。現在は甲府所属、関西学生サッカーリーグで共にしのぎを削った曽根田穣はゴールという結果が出てから一気にブレイクしたのを見ると、来期点取ってブレイクする國分が見れたらなぁ~と思う。頑張ってほしい。

 

20.小手川宏基

Pos:OH,CH,LH

4G3A

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Mr.フォトジェニック。今年の写真を見てみると、カッコいい写真が多分一番多かった。

これとか!

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これとかも!

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キャプテンマーク見えながらってのが個人的にポイント高いです!

今季序盤戦は相手を見ながら宮阪と入れ替えて使われていた印象だったが、第26節岐阜戦からは主力となった。その岐阜戦ではこれまでの3-4-2-1から3-3-2-2へと変更し、小手川は今季の大きな転換期のキーマンとなる。2トップ2シャドウとなる3-3-2-2で右のシャドウに入ると、サイドの松本とオーバーラップする岩田のカバーリングをしつつ、隙があれば自らも積極的に攻めるという難しい役割を見事にこなして見せた。試合の流れを見てビルドアップに顔を出したりボランチとシャドウを行き来して相手を惑わせたりとサッカー脳の良さを見せてくれた。多分、夏場の失速後にこの3-3-2-2というオプションが機能しなければ、今年の昇格は無かったと思う。

契約を更新し、来期もトリニータでプレーをすることが決まった。来期もよろしく!コテ!

 

24.姫野宥弥 

Pos:CH

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大分の狂犬。163㎝と小柄ながら、豊富な運動量で掻き回す事のできる選手。昨年から取り組むミシャ式をベースにした今のサッカーでは、選手のポジショニングが重要であるため、中盤の底で動き回るタイプの姫野にとっては窮屈かもしれない。

今季は3試合に先発出場をするも、内2試合で前半の内に交代となり、いまいちハマってない印象。豊富な運動量で動き回るのは、裏を返せば適切なポジショニングを取らずとも走力でなんとかする、ということ。ここで適切なポジション取りやボールの配球を身につければ選手としての幅は大きく広がると思う。一方で、今の運動量を生かして町田のようなストーミングを基本戦術としたチームに行って個性を生かすのも手かな、とは思う。が、やっぱりユース育ちだし、うちでプレーをして活躍してほしい。来年は勝負の一年だ。

 

32.前田凌佑

Pos:CH,OH

3A

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大分のモドリッチ。夏場の戦術変更で出場機会を得るとそのまま不動の存在に。丸谷、小手川と組んだ3センターでは互いにバランスを見つつ飛び出したり戻ったりとチームを安定させた。特に印象に残ったのは第31節福岡戦。攻めども攻めどもあと一歩が足りずスコアレスで迎えた後半アディッショナルタイム。大分はバランスを崩して前田、丸谷も高い位置を取ると、そこからカウンターをくらい失点。劇的な敗戦後に涙した前田の姿は、バランスを崩してしまった後悔、ダービーに負けたこと、夏場での連敗と様々な事が溢れてきたのだろう。そこからは中盤のチャレンジ&カバーが徹底されて、終盤戦では丸谷と役割を逆にして、流れのなかでアンカーをこなすなど大きく成長した。f:id:west242447:20181213013400j:image

すーぐ泣く~!

 

福岡戦や昇格決定後に涙するほどアツい男だが、熱くなりすぎてアフター気味に削る場面がちょいちょい見られたのは気になった。しかし、ギラギラした選手が近年では少なくなっているのでカードをもらわない程度にガシガシいってほしい。

そして、神戸からのレンタルから大分へ完全移籍。来年は真の意味でのトリニータの選手になった。いつも熱いプレーで1試合にかける思いがある選手は見ていて気持ちがいいもの。来期もよろしく!

 

33.丸谷拓也

Pos:CH,CB

2G5A

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前回のJ1昇格を知る男が5年ぶりに大分に復帰。今季はコンディション不良の2試合と出場停止1試合以外の39試合に出場。中盤の要となった。

序盤戦はビルドアップに多少あたふたして、プレスを受けると失う場面もあったり、3バックの右で使われて3試合目の第21節徳島戦で今季唯一の退場処分を食らったりしたが、夏場からは安定。DFラインからボールを引き出すためのポジションを取って、相手がプレスに来ても往なして前を向いて剥がす、無理しないで戻してやり直す、DFラインに下がってサイドを高くするなど、ベースとなったミシャ式の重要事項をこなす、まさにチームの軸として機能した。夏場の3センターを採用してから3-4-2-1へと戻した際に、小手川がやっていた松本、岩田のカバーリングをこなして、攻撃力を保ちつつ、シャドウにより攻撃的な選手を入れる事ができる余地を作るなど、器用さとさりげなさも見せた。できる人だ……

来期の契約も早々に更新。来期はJ1の舞台。さりげなく気配りができる丸谷に注目してほしい。

 

35.宮阪政樹

Pos:CH,OH

1G2A

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今季最も前期と後期で評価が別れる選手となったバズこと宮阪。

前期はボランチの配球役として鈴木惇(現福岡)の変わりを完璧にこなす。持ち前のデカケツから繰り出される左足からの正確なロングフィードで左右に大きな展開をもたらす。第6節讃岐戦ではセンターサークル自陣寄りからのFKをズドン。約60㍍の距離からほぼワンステップで決めちゃうケツ筋、すごかった。

しかし、5月末辺りから雲行きは怪しくなっていく。第16節甲府戦から途中交代が増え、第23節大宮戦を最後にベンチ外が続く。2ヶ月後の第34節山口戦でスタメン出場を果たすが、前半で交代となり、その後はシーズン終了まで出場機会がなかった。

なぜ、これほどまでに評価が下がってしまったのか。それは第20節福岡戦で解説に来ていた小林伸二さんの指摘にもあったように、相手のプレスがないにも関わらず、1列下がってプレーをするから。ビルドアップはあくまでもボールを持つためにするのではなくて、良い状態で攻撃をするための準備だ。相手が前から仕掛けてこないなら、こちらからラインを高くして相手を押し込めるのに、ボランチが1列下がってしまうと、DFからのパスに奥行きが出ないばかりか、ボールを失うとバイタルエリアが晒されてしまうためボランチの相方も高い位置を取ることができない。そういった理由から次第に先発を外れることになったが、2回汚名返上をするチャンスはあった。

1回目は第23節大宮戦。この日はWBをサイドからインナーラップさせて、サイドの高い位置にOHの國分が流れて、國分が空けたスペースに飛び込む事が求められた。しかし、チームがボールを持っても攻撃よりも守備側に多く顔を出してしまい、重心を下げてしまった。

2回目は第34節山口戦。3-4-2-1ながらシャドウの1枚に小手川を入れて押し込んだ際には3-3-2-2へと可変ができるように準備をした試合だったが、3センターの左でプレーをする宮阪は相手のマンマーク気味のプレスにあたふたしてしまい、なかなか前を向けない。自らのミスから失点もしてしまい、前半で無念の交代となってしまった。

後期では決められたプレー位置でプレーができなかったこと、相手のプレスに晒されるとボールロストが増えてしまいカウンターの起点にされてしまうという悪い面が出てしまい、出場機会が激減してしまった。

年齢的に中堅の立場になって中盤でプレスを往なせないとなると、大分での契約更新は難しいだろう。プレス耐性がつけば一気に青山敏弘(現広島)のようなプレーができる気がするが……

 

38.馬場賢治

Pos:OH,LH,CF

12G4A

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えっ!?ババケンってMF登録なの!?

今季加入の馬場は開幕スタメンこそ逃すも、第5節水戸戦から先発に。第11節町田戦でプロ入り後初のハットトリック、第33節讃岐戦でプロ入り後初の2ケタ得点を含む12得点で、藤本と並びチーム内得点王になった。33歳にして初のハットトリック、2ケタ得点と大きく飛躍した1年になった。

特筆すべきはゲームの流れを読む力に長けることだ。今季、3トップのシャドウとしてプレー。攻撃時はバイタルエリアに入り味方と近い距離でパス&ムーブをして、守備時には5-4-1のSHとして守備の方向づけとプレッシングをこなす。しかし、攻撃時でWBに蓋をされたとなるとサイドに流れて組み立てに関与したり、間延びしている時にはボランチの前でプレーをしたりと、居てほしい所に居る選手であった。それはゲームの流れがわからないとバランスを崩しかねないし、運動量がないとできない事だったが、見事にこなしてみせた。また、チームの役割として気が利くだけでなく、負けん気の強さで流れを引き寄せる事も。第19節松本戦で藤本の獲得した正当なPKジャッジ以降、ボディコンタクトが増える展開。松本の選手が一人倒れて、ボールは生きているが大分側はプレーを止めるようなジェスチャーをしたが、ボールを持っていた岩上祐三はプレーを切るふりをして持ち上がりチャンスを伺うも、味方の指示でサイドにボールを出してプレー切る。大分ボールのリスタートで再開されると、普通なら暗黙の了解でGKに返すが、馬場はアウトサイドに回転をかけて松本ボールのスローインにした。

たったこれだけの事だが、個人的には凄く印象に残るプレーであった。多分岩上がすぐにプレーを切っていれば馬場もGKにボールを返していただろうが、岩上はプレーを止めようとしなかった。恐らく岩上は、隙あらば得点に繋がるチャンスを伺っていたのだろう。馬場はそのプレーで大分の選手がストレスを感じないように、そして松本の選手に「好きにはさせないぞ」という意図を含んだプレーだった気がする。アルウィンであのプレーをするのは相当なプレッシャーになると思うが、勝負へのこだわりが感じ取れる、痺れるプレーだった。

竹内の移籍後はキャプテンマークをつけるなど、チームを引っ張る存在に。難しい試合後に自身のブログで発信など、気持ちを知る機会も多かった。来年はJ1の舞台でトリニータを引っ張る漢、馬場賢治をみたい。

 

 

レンタル組

坂井大将

→新潟(loan)

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(※写真は2017年のもの)

昨年夏にベルギーのAFCテュビズに期限付き移籍をするも、ビザの関係で出場ができなくなり半年でテュビズと契約を解消し、新潟へ期限付き移籍。新潟では鈴木政一監督の下、開幕スタメンを勝ち取り第10節までで8試合もスタメンに起用されるも、5月からはルヴァン杯天皇杯カップ戦の出場に留まった。大分ではプレー時間が短かったためどんなプレイヤーかはわからないが、U-19などではボランチとして使われていた。が、SBやSHなどでも使われていたためどんな選手かが全く掴めていない。来期、大分に復帰すればルヴァン杯などで見る機会があるとは思うのでそこで見てみたい。

 

江頭一輝

→盛岡(loan)

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(※写真は2016年のもの)

エガちゃん。一昨年にトップ昇格も、プロ入り1年目は天皇杯の出場のみ。昨年は鈴鹿アンリミテッド、今年はJ3の盛岡へそれぞれ期限付き移籍をしていた。

盛岡では20試合に出場。本職のボランチだけでなく、左右のWBもこなすなど選手としての幅を広げた。第29節北九州戦では強烈なミドルシュートでJ初ゴール。スーパーゴールだからみんなみて!

江頭がトップ昇格してからトリニータJ3からJ1へと飛躍した。来年、彼の処遇はどうなるか……

 

野上拓哉

ヴェルスパ大分(loan)

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(※写真は2017年のもの)

昨年トップ昇格も、半年でヴェルスパ大分へレンタル。今季もレンタルを延長した。

ヴェルスパでは左利きのアタッカーとして昨年は13試合2ゴールも、今季は4試合の出場に留まる。今年は夏場以降の出場がないのが気がかり。いかんせん情報量が少な過ぎてなんとも言えない。

 

総評

ポジション別総評をば。

ボランチ

丸谷を軸に小手川、前田が頑張って3センターとダブルボランチの使い分けというオプションを増やすことに成功。一方で宮阪は評価を下げる形になってしまった。今季のボランチに求められたのは、ビルドアップのコースを増やしてプレスを回避すること、相手が寄せてきても無理をしないで戻す、前を向いて剥がす、の判断。ボールを持って主導権を握る上でボランチがいかに時間を作れるか、いかに良い体勢でプレーできるかが大切になったが、試合を重ねるごとにプレス耐性を身につけていった。来期はより高いレベルになるため、踏ん張りどころ。頑張ってほしい。

・WB

右WBでは、一年を通じて松本が安定。岸田、岩田はバックアップとなったが岩田は右CBとして開花。岸田にはより奮起が期待される。

左WBは一大補強となり、シキーニョ、山岸智が放出、新たに那須川、星、山口でポジションを争うと、星が豊富な運動量でスタメンを獲得したが引き出しが多くなく、停滞する場面も見られた。シーズン末に那須川、山口が放出されたことにより、また新たな競争が生まれるだろう。

 

写真はトリニータ公式HPより

 

次回はFW編です!

 

 

【大分】2018年シーズンレビュー 掴んだもの、足りなかったもの〈選手編②〉

シーズンレビュー、選手編の②です!

DF登録の選手!

 

第1弾(GK編)はコチラ


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※詳細ポジションはフットボールラボJリーグ公式を基準(先発出場時のポジション)に、得点はJリーグ公式、アシストはゴールの2つ前のパスまでとしてます。大体の数ですので悪しからず……

 

DF

2.ウイリアン
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今年の夏に加入のブラジル人DF。登録された時に「ウイリアン・エンリケ・アントゥネス」と結構長い名前で話題になる。ネマニャ・ヴチチェヴィッチ(元FC東京)や長谷川アーリアジャスール(名古屋)などと比較されていた記憶。うちの長い選手名だとジュニオールマラニョンくらいしか思い付かなかったので最長の登録名に。結局、Jリーグでの登録はウイリアンに。(みんなウィリアンって結構誤字ってたな……)

190㎝と長身のCBだったが、純粋なCBタイプは鉄人鈴木が居た。おそらく夏にレンタル移籍をした竹内の代わりとして鈴木のバックアップとしての加入だったのだろう。大分加入後1ヶ月ほどで肉離れで離脱。ゲキサカの写真はチェルシーのウィリアンだったりと結局、謎外人枠として終わってしまった。

「謎は謎のままがいい」とは大分の土産物、謎のとり天せんべいのCMで言われたりしてるが、最近は謎の東ティモール国籍の選手たち()やパッとしなかったエヴァンドロ、パウリーニョ、キム・ドンウクなど外国籍選手は軒並み助っ人にはなり得てないケースが多い。ポルトガル語が話せる(はずの)我らの西山強化部長にはもうちょっと頑張ってほしい。

話は逸れてしまったが、ウイリアンは補強というよりは補充の意味合いが強かった。怪我で離脱と練習からも離れる事もあったがメキシコから大分までわざわざ来てくれてありがたかった。今季で契約満了ということだが、また何かの機会に大分に来てほしいなぁ、なんて。アディオス。

 

3.那須川将大

Pos:LWB,LB

1G2A

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今季加入の職人っぽいLWB。シーズン開幕前は同ポジションに星と山口がいたためひょっとして福森とポジションを争うかなー、なんて思ってたが、LWBの2番手に収まった。

第2節山形戦で4-4-2のLBとして出場もその後はベンチ外に。久々にGWの第13節新潟戦で出場すると低い位置からの高精度のクロスを供給して逆サイドの松本にアシストをするもまたしてもメンバー外に。そして8月に入り、久々に来た出番をシュータリングで決めてから4試合連続で出場。しかし8月最後のゲームとなった第30節徳島戦での敗戦を最後に先発はなし。ベンチには居るが出番が回ってきたのは第36節京都戦のみだった。

浅い位置からのピンポイントのクロス、深い所でボールを受けてのグラウンダーのパスなど技術で魅せてくれたが、絶対的な存在にはなることができずに、1年で契約満了となった。J1では厳しいという判断だろうか……

30歳を越えてベテランの域に入ってはいるが、最近では珍しいクロッサー。デカイFWがいるクラブやサイドの選手が不足するチームならまだまだ主力としてやれる。頑張ってほしい。

 

5.鈴木義宜

Pos:CB

1G1A

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今年も元気にフル出場。これで3シーズン連続のフルタイムでの出場となった。フィールドプレイヤーでこれってしゅごい。ほんまの鉄人。真ん中には必ず鈴木が居るだけで安心だし、居ないのが想像できない。大卒1年目の入替戦で退場という苦い経験をしてから年に1枚ペースの警告と怪我をしない丈夫な身体って。マァ~ヤダワァ~!これ、うちの子なんよ!って本当に自慢できる息子(違う)。

これだけ丈夫な身体で試合に継続して出場できるんだからたぶん、厄除けとか家内安全、学業成就くらい願っても良いと思うの。

今季はセットプレーがなかなか上手くいかずに得点もないな~なんて思ってたらホーム最終戦で得点。痺れたなぁ……

今年上がれなかったら即J1に引き抜かれていただろうし、今もオファーは来てるはず。できれば来年も大分のユニでプレーする姿をみたい。

 

6.福森直也

Pos:CB

4A

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鈴木義宜によく似てるといわれるCB。鈴木とは同期、ポジションも隣、数字も1桁となんだかんだで似てるらしい。知らんけど。

今季もCBの左の主力として37試合に出場。第18節愛媛戦から第22節甲府戦まで約1ヶ月出場がなく、その前後でセレッソ大阪大熊清さんが大銀に来ていたらしく関西学院大出身……セレッソジュニアユース……あっ!引き抜き!と謎に脅えたが、その後はまたスタメンに名を連ねてホッとしたおもひで。

現状では3バックの左は福森オンリー。左利きでCBってだけでも希少なのに「ちょっとLBも噛ってました」みたいなタイプはなかなか居ない。攻め上がりのタイミング、ロングフィードのタイミングなど攻撃面で特徴がある福森は替えが居ない。

そんな彼だが、ビルドアップでのショートパスがやや弱かったり、高木にやや弾んだバックパスをしたりと詰めの甘さが目立つ。「福森そんなよくない」おじさんには、そんなことねぇから!と言いたいが、ちょくちょく「気ぃ抜いてたやろ!」ってパス出すのはちょっと怖い。改善できれば一番良いけど可愛いから許す。

 

14.岸田翔平

Pos:RWB,CB

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加入2年目のカバさん(弟)。昨年はLWBがあまりハマらなかったため、RWBの松本が逆サイドに回ったということもあり主力に。今季はそのLWBに星、那須川、山口と補強をしたこともあり、松本とポジションを争うことに。結果はコンディションが絶好調だった松本のサブという役回りになり、4試合の出場に留まった。第22節甲府戦ではじめてCBの右に入り攻撃力を生かすのかな、と思ったが上手くハマらず。その試合を最後にベンチ入りもなかった。立場としては有力なRWBの獲得があれば放出されるかも、といった立ち位置か。ユースっ子だし大切にしたいけど編成次第かなぁ……といった感じだと思われる。頑張ってくれ!!

 

16.岡野洵
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夏に千葉からレンタルで加入した喫茶モンテの主。明るいキャラクターで伊佐や藤本、同い年の岩田らとよくご飯に行ってたCB。先発での出場はなく、クローザーとしての投入が多かった。一番長い時間見れたのは第32節熊本戦。前半で岩田が怪我で退き45分間プレー。積極的な攻撃参加と負けん気の強さを見せたが、それと同時に若さも見られた。被カウンターで相手との1対1、味方DFはまだ戻りきれていない。ここでの判断でベストなのは相手を遅らせる事だが、岡野は結構迷いなく突っ込む場面が多かった。もし交わされてウラを取られたら……もし突っ掛けてカードをもらったら……と考えると冷や汗モノ。それは守備と言うよりはギャンブルに近い、伸るか反るか!みたいな対応だった。まぁ普段慣れ親しんでいた千葉のハイライン・ハイプレスの犠牲者かもしれない。攻撃のセンスや積極性に判断の良さが加わればもっと良い選手になってくれそう。千葉も良いけど大分で成長、しよ?

 

19.星雄次

Pos:LWB,LB

5G6A

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可愛っ!

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今季加入のLWB。伊佐曰く「ぶりっ子おじさん」らしい。可愛いから許す。

開幕の栃木戦から惜しいシュートをしたと思ったら、第5節水戸戦でカットイン→シュートで綺麗なゴールを決めるなど、いつの間にか点決めてる印象。天敵の千葉にホーム、アウェイの両方でゴールしてくれたのもメンタル的に非常にありがたかった。

右利きの左サイドという事で、結構カットインが好きな様子。リーグ戦序盤ではカットインとファーサイドに詰める形で得点の雰囲気がよくあった。しかし、厄介なカットインは次第に対策されてしまう。第37節町田戦ではハーフスペースに人を置かれてカットインに持ち込めずに縦突破からクロスをするも精度の低さを露呈した。足の速さとWBに必要な運動量は文句ないが、中を切られた時の引き出しの少なさ、特にミドルレンジでのプレーの選択肢が少ない(縦ぶち抜きorカットイン)ため浅い位置からクロスを入れたりできるとより厄介な存在になれるのかなー、とは思う。

伊佐スタグラムをみてるとシャイなタイプっぽい。笑って何かをごまかしてそう。まぁ可愛いからなんでも良いんやけど。

 

29.岩田智輝 

Pos:CB

5A

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シーズン開幕当初はRWBの控えとしてたまーに出てくる程度であったが、刀根の長期離脱によってCBの右として第25節愛媛戦から出場すると、持ち前の攻撃力を生かして積極的に前線に顔を出していき、岩田、小手川、松本のコンビは後半戦のキーマンになった。

試合を重ねる毎に攻め上がりのタイミングやクロス、相手を抜くドリブルをしたりと今年一番伸びた選手と言っても過言ではないだろう。また、試合の流れによってシャドウでプレーをしたりと器用な一面も見せてくれた。

今季のアシスト「5」はCBとして立派な数字。ただのロングフィードだけでなく前線にたくさん顔を出せたからこその結果だろう。

ただ、今季13本のシュートを放つも得点はゼロ。惜しいミドルシュートはたくさんあっただけに1つは決めたかった。

来期は東京オリンピックを目指すためにもJ1でしっかりと活躍してもらいたい。オフのニヘーっとした笑顔をゴールでみたいぞ!

 

41.刀根亮輔

Pos:CB

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厳つい見た目のCB。伊佐スタグラムでは「チィーーッス!」の一本槍で突き通す丸坊主オネエ。

今季、久々に大分に復帰すると第4節から右のCBとして先発を掴み取る。第18節からは福森の失踪により左のCBとしてもプレー。対人の強さと厳つい見た目で相手選手を恐喝するのが得意な選手(語弊ありまくり)。結構際どいプレーでもしっかり身体を入れて奪ったり跳ね返してくれるからとても頼りになる選手だ。

しかし、第22節甲府戦後の練習で前十字靭帯の損傷により8ヶ月の離脱と発表された。自分も前十字靭帯の断絶を経験したことがあるが、受傷日よりも手術後の方が痛い。そして膝を捻ると違和感があったりする。前十字を切った後にスピードキュンキュン系のFWが全く別のプレイヤーになるのをみると膝やるとやべぇ、って思う。が、先月には練習場でランニングをしたりと確実にリハビリは進んでいるので復帰が今から楽しみ。

 

50.山口真司
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(※画像は2016年のもの)

J2復帰の際に最終盤でLBのスタメンを勝ち取った山口だったが、今季は星、那須川の壁を破ることはできずにのリーグ戦と天皇杯でフィールドプレイヤーでは唯一ベンチ入りもなかった。

シュッとしたイケメンだけど結構、無精髭を生やしがち。せっかくのイケメンも小汚なく見えるのが残念だった。

本日、神戸と大分から契約満了が発表された。これからどうなるのか……

 

レンタル・途中移籍組

4.竹内彬

カマタマーレ讃岐(loan)

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昨年の主力だったキャプテンの竹内だったが、今季は3バックの真ん中から右に回されると、フル出場は開幕の栃木戦のみ。先発が1試合、途中出場が2試合、合計154分と出場機会が激減。

チームとして最終ラインからよりつなぐ事を大切にしたことにより、空中戦で強い竹内よりもパスを回せる鈴木を真ん中に据えた。右に回った竹内は攻撃面での物足りなさが浮き彫りとなる結果となってしまった。そしてシーズン中盤の8/15に讃岐へと期限付き移籍

移籍の際に異例となる監督と社長からのコメントがついており、あー、多分こりゃ片道切符なんだな、と思った。年齢的にも試合に出られるクラブにいた方が幸せだろうしなぁ……

去年のアウェイ名古屋戦の竹内彬チャントしまくったのは良い思い出。サンキュー。

 

25.佐藤昂洋

ラインメール青森(loan)

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(※写真は2016年のもの)

地元大分出身でスクール→U-12→U15→U18と駆け上がってきた純トリニータ産の選手。駄の原グラウンドでボールを蹴ってたらしく、地元感がすごい。今季は新体制発表時には在籍していたが、1/19にJFLラインメール青森期限付き移籍

プロ入り4年目となったが怪我が多く、試合にあまり絡めなかったが、今年は青森で夏場からスタメンを勝ち取り、11試合に出身。

来期はカテゴリーが上がること、プロ5年目となるため結果を残したい所。動向はわからないためなんとも言えないが、できればトリニータのユニを着ててほしいけど、どこ行っても応援するぞ。

 

16.イム・スンギョム

→(名古屋)→木浦市庁FC(KOR)

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今季、名古屋から期限付きで加入した選手。

天皇杯2回戦の山口戦でフル出場もそれっきり。天皇杯の放送が無かったため、どんな選手かわからないまま7/12に名古屋との契約も切り韓国へと戻っていった。

昨年の出場記録を見る限り、福森のバックアッパー的な立ち位置だったのかも知れない。

唯一の思い出は名古屋公式が夜中にレンタル移籍を発表するお漏らしがあったことくらいかなぁ……

ちょっと前に帰省中のムン・キョンゴンのストーリーに讃岐のソン・ヨンミンと一緒に写ってた。韓国でもがんばれ!

 

 

総評

DF登録の選手、でまとめるとポジションがまとまらないため、とりあえず3バックの総評を。

今季は3バックにはビルドアップの能力が強く求められるだけでなく、左右のCBは攻撃にも積極性を求められた。その結果、SBとCBの中間的な役割が必要となったために、シーズン開幕から右CBの模索、福森の離脱後は両サイドのCBが試される事になった。右CBに刀根がハマるかなぁという時期に長期離脱をしてしまったが、岩田がその穴を上手く埋めてくれた。

一方で、CBにハマらなかった岸田、竹内、イム、ウイリアンは厳しい立場に。手薄な左CB、鈴木の控えとなる真ん中、岩田と張り合える右CBとJ1を戦う上で3バックの実力の向上は至上命題かもしれない。

 

写真はトリニータ公式HPトリニータ公式Twitterより

 

次回はMF編!

強い気持ちで!

 

【大分】2018年シーズンレビュー 掴んだもの、足りなかったもの〈選手編①〉

阿鼻叫喚のJ1参入プレーオフ紙一重でなんとか回避し、自動昇格の切符を掴み取った大分トリニータ。シーズンも終わった事なので、選手やチームの一年を振り返っていきます。

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まずはGK登録の選手から!

 

GK

1.修行智仁
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(※写真は2016年のもの)

4年前に加入。1年目こそ夏場から上福元直人のポジションを奪い、J3優勝に貢献も2年目からは出場機会は激減。今年は出場なしだった。しかし、チームが苦しい時にポッと更新してくれるTwitterやベンチ外のメンバーに言葉や背中で「プロとしての在り方」を魅せてくれた選手。試合に出ることだけがチームに貢献してるんやないぞ!という事を改めて教えてくれた。

シーズン末に契約満了で大分を後にするが、その時のコメントの一部を。

大分のことが大好きです。ただ、選手として僕が大分でやれる事はもうありません。この4年間で僕のやれる事は全てやりきりました。今年で最後。その覚悟でこの1年を過ごしてきました。僕が大分でやりたかった事は、J1に昇格する事、少しでも若い選手の力になる事、そして大分の人を幸せにする事です。
 皆さんの応援のおかげでJ1に昇格する事ができました。ただ、僕の仕事はJ1に上がるまでであり、昇格したその時が大分とのお別れの時だとずっと思っていました。昇格しても大分でプレーすることはない。それでもみんなと昇格したい。そう思わせてくれるクラブでもありました。みんなの喜ぶ顔が見られて良かったです。

全文はコチラで

選手として「このチームでやりきった」という気持ちと「まだまだ現役を続けたい」というプロとしての向上心とがコメントから見えて心から応援したいと思った。ありがとう、修行さん。

 

22.ムン・キョンゴン
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今季は天皇杯山口戦で出場、リーグ戦はベンチ入りのみ。デカさとシュートストップが魅力のGKとの触れ込み(だったはず)だが映像で見ることはできず。天皇杯ではハイクロスをファンブルして失点とほろ苦い感じだったそうな。GKは失点の場面が目立つからそこだけで語りたくはないかな、と。

大卒で初の海外挑戦だが、インスタや伊佐スタなどで日本語頑張ってるなぁと。全体見て指示を出すポジションだから言語は大切。存分に三平や伊佐あたりと絡んでほしい。

来年はルヴァン杯など試合数も増えるはずなのでプレーをみたい。

 

23.兼田亜季重
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今季加入の爽やかイケメン。ベンチ入りがなく、GKの中での序列は低かった。彼の話題だと途中で坊主にしてよりかわいくなった事くらいしかわからない……

クラブからの発表はまだだが、JFAのフリーの選手に名前が載っていたのでおそらく退団。アディオス。

 

31.高木駿
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今季リーグ戦全試合フル出場。一年を通して大きく崩れる事はなかったが、夏場までは周りの評価は高くなかった気がする。おそらくビルドアップの起点やシュートストップはおそらくJ2トップクラスの実力があったが、WBへのロブパスがタッチラインをよく割っていたため、「おい高木ィィィ!!」と謎の激昂おじさんがたくさんいたのだろう。しかし夏場あたりからコツを掴んだのかWBにも正確にボールを付ける事が増えた。この中距離のロブパスの精度が上がったことにより、チームとしてもビルドアップの逃げ道を作りつつ幅を持たせるができた。

完成度の高い選手になりつつあるが、気になる点がひとつ。大分のビルドアップはよくGKが関わるので必然的にボールをさわる回数が増える。高木にボールが入って味方にパスを出す、となった時に相手選手がパスコースに入ってきてもそのままパスをしてしまうクセがある気がする。(ウイイレのスーパーキャンセルができないみたいな。)アウェイ福岡戦のドゥドゥにカットされた場面に象徴されるようにGK-DF間でのパスミスはほぼ失点!となるため丁寧さは絶対だが、基本的にGKにマンマークを付けてくるなんて事はまずないので、もうちょっと余裕をもってほしい。繋ぎのミスから慌ててしまいバタつく場面も散見されるので、決め打ちのパスを減らすのはその後に影響が及ばないようにするためという意味でも大切にできるといいなぁ、と。

ビルドアップの際に1列飛ばして中盤にパスを付ける機会が増えるとより戦術の幅が広がりそう。J1というより高いレベルでチャレンジしてほしい。

試合後の伊佐スタグラムにて「マンオブザマッチタカーギー」とかラインダンスでよく前に出たりと明るいキャラクターだが「でも1失点~」とかコメントを見ると三平と同じて真面目な所がふと表れる。そういう所好き。

契約更新もそうそうに発表。来期もヨロシク!

 

 

総評

結果としては高木がシーズンフル出場。ポゼッションを志向するためクラシカルなタイプは活躍の機会はなかった。2番手争いをムン、修行で行い兼田はベンチ入りも果たせなかった。基本的にGKは戦術がガラリと変わったり、アクシデントがないとなかなか入れ替えはないポジションなだけに出場時間だけでは貢献の具合は測れない。けれどもみんな仲が良い雰囲気は伝わってきた。

 

 

写真はトリニータ公式HPJリーグ公式より

 

次回はDF編!

 

 

 

【大分】vs山形(A) 割り切って、乗り越えて〈J2 第42節〉

リーグ戦終了。最後はヒヤリとしたが、なんとか得失点差で2位で自動昇格を手にした。

いやぁ、良かった。ホッとしたから更新が遅くなりまして……

 

とりあえず、当初の目標を上回り、自動昇格。その振り返りはするとして、まずは山形戦の振り返り。普段とは違う、ピリッとした空気は冬の寒さではなく、メンタルから来るものだったのかもしれない。

 

この日のメンバーは以下のように。

モンテディオ山形
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この日は栗山直樹が出場停止。かわりに坂井達弥がスタメン。シャドウには南秀仁が入り2枚の変更。

松本怜大がこの試合でJ通算100試合出場。おめでとう!

 

大分トリニータ
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この日は伊佐耕平がメンバー外。コンディション不良でメンバーから外れていた藤本憲明が先発に復帰。

 

丁寧な準備

最終節、勝てば自動昇格と緊張しないわけがないシチュエーション。もちろん硬さはみられたが、大分はしっかりと狙いを持って山形戦に挑んでいた。

①低い位置でのビルドアップでは、大分は両サイドのWBが高い位置を取り、丸谷拓也が1列落ちて4-1-2-3に。

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②最終ラインがボールを持って相手を自陣に押し込むと、両WBと左右のCBが近づきシャドウとトライアングルを作り、狭いスペースでの崩しをみせていく。

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このボールの位置の違いでWBの役割を変える事により相手を押し込む事ができた。

相手とのマッチアップを見ながらその違いを見ていこう。

①ではWBが高い位置に居ることで、対面する相手WBを自陣に押し下げる。またある程度は割り切って中盤を省略してロングボールを入れても良い、という考えがあった。

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しかし、このままではDFラインが低く前線に人数をかけていくから意図的に間延びをしている状態になっているため、前線にクサビのパスを入れようとしても相手ボランチがフィルターになっているため外へしかボールが回らない。

 

そこでDFとダブルボランチ、GKで相手のプレスをかわしていき、自陣に押し込むと、②へと変化していく。

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ここでのミソは大分のシャドウが山形のボランチの外側に顔を出すこと。これにより、左右のCBにボールが入ると、相手の嫌なところにスペースを作る事ができる。

大分のWBが下がって対面するWBを釣り出し、シャドウがその背後を突けば相手CBをサイドに引っ張り出すことができたり

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(この場面ではボールホルダーの岩田に松本怜が近づき、内田を釣り出す。内田の背後に三平が入り、松本怜大をサイドに引っ張り出す。ボールサイドのボランチの中村は松本怜大のカバーに入れば前田がフリーになり、前田のマークを離さなければ藤本がクサビを受けやすくなる。

または松本にボールが入るとフリックして三平に早くボールをつけたり……)

 

シャドウが下がってボランチを引っ張り、WBやCBがハーフスペースへと入りマークをずらしたり

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(この場面では三平がボールサイドに寄り岩田とパス交換をして岩田は中村の内側へ侵入。

もしくは三平、岩田でパス交換をしている間に内田が三平へと寄せてきたら松本怜が裏へ抜ける。)

 

などサイドでボールを持った際のバリエーションが多くあり、山形は誰が誰を捕まえるか、どこのスペースを閉じるかが曖昧になっていた。

主導権を握った大分は②の形で岩田、三平、松本がサイドで少ないタッチ数で崩して相手をボールサイドに寄せておき、大外の星雄次が合わせて先制点を奪う。

 

一方の山形は、攻守を5人ずつで分業気味に。

1トップ2シャドウ、ダブルボランチの5枚で相手のビルドアップを制限して中央を閉めて外へと追い込み、3バック+両WBはセットして相手との人数を合わせつつスペースをなくす。

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しかし、山形がボールを持つと3バック+両WB+GKで回し、幅は作れるが奥行きが出てこないままロングボール。

大分に先制を許してからはボールを持つ場面が増加。これにより本田拓也南秀仁が1列ずつ下がり、4-4-2へ可変。

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これによりサイドの厚みとビルドアップに奥行きができた。が、実況からも指摘があったようにパススピードが遅く、大分のプレス(特に馬場賢治)に寄せられてパスコースがなくなる事も多く、効果的に前線にまで運べなかった。

 

流れを掴めない山形、サイドから攻める大分、という感じで前半は進んだが、大分はもう1つ準備をしてきた。

それはセットプレーの場面。

15分の大分のCKの場面ではマンマークを敷く山形に対して大分はペナルティスポットあたりに鈴木義宜、福森直也、丸谷拓也を置いて山形DFをピン止めをしてその前に三平がセット。ボールが入るタイミングで三平はファーサイドに逃げてマンマークについた選手は鈴木、福森、丸谷のブロックに捕まり三平はフリーに。ボールは弾かれたがデザインされたものであった。

また、35分のCKでは馬場がキッカーの星に近づき、山形の選手がマイクで「ショート(コーナー)あるぞ!」と声がかかっていたが、星はセンタリング。三平が高い打点で合わせるも枠に嫌われた場面。これも今年は松本がショートコーナーからクロスを散々見せたのが功を奏する形になった。

そんなこんなでボール持って主導権を握り先制点→ボールを持たせて時計を進めつつも抜け目なくセットプレーから追加点を狙うといった形で前半を折り返す。

 

消極的な慎重さ

後半に入ってすぐの48分、大分がこの日はじめてのFKのチャンス。ボールの近くに大分の選手が8人も集まり入念にFKのサインプレーの準備らしき事をするも上手くいかずに、山形にボールを持たせると次第に山形がチャンスを作る。ペナルティアーク付近で得たFKを素早いリスタートでサイドにまわして熊本雄太がシュートも枠を外してしまう。

徐々に流れが山形に傾くなかで大分が1枚目の交代。58分に馬場を下げて小手川宏基を投入。

後半の頭からロングボールが多いとは感じていたが、ここからより消極的になっていったように思われる。

三平と小手川が曖昧なポジショニングをしていたためカッチリとしたものではなかったが、大分は自陣に網を張り跳ね返す事を選択。

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両WBを高くせずに中央は3+3で突破を許さないようにした。

 

これをみて山形ベンチにも動きが。

67分に本田拓也阪野豊史を下げてアルヴァロ・ロドリゲスと中山仁斗を投入。可変システムでCBに落ちる本田を下げてアルヴァロ・ロドリゲスを入れる事で3バックで引いた相手を押し込む事を選択し、ゲームで消えていた阪野から中山に変えて前線の活性化を目論んでいた。

押し込まれる大分は5+3(+三平)でブロックを作り、高くなった最終ラインの裏を藤本が狙う形しかなくなる。74分に三平→川西翔太でボールを持ち上げることをしたかったが、あまり上手くいかず。

山形が大分が自陣に入ってからプレスをかけてくるとわかってからは、小林成豪とアルヴァロ・ロドリゲスを1列ずつ上げて押し込む。中盤の高い位置でボールを持てるアルヴァロ・ロドリゲスと南がプレーする機会が増えて大分はますます押し込まれてしまう。81分には松本怜大→汰木康也でより攻撃に力を入れると、アディショナルタイムに試合が動く。南がバイタルエリアで裏に浮き球のパスを送ると、小林と中山が反応。中山のシュートはブロックされるが、こぼれ球をアルヴァロ・ロドリゲスがミドルシュートで一撃。土壇場で同点に追い付く。

最後に大分は藤本→林容平でなんとか追加点を狙いにいくも時間は足りず。1-1のドローで試合終了となった。

 

それでも掴む

試合終了後の整列時の大分の選手たちの表情は皆暗く、「やってしまった」感が溢れていた。他会場の結果に委ねられた順位。2~3分の静寂はとても長かった……

が、大分のゴール裏からワッと歓声が上がると同時に選手たちも自動昇格とわかったようで、歓喜の瞬間が訪れる!

他会場では町田が引き分け横浜FCが勝利したため大分、町田、横浜FCの3チームが共に勝ち点76で並んだが、得失点差で頭ひとつ抜け出した大分がJ2 2位で来期の昇格を決めた。

 

内容は悪くとも

プラン通りで先制点を奪い、無理せずにセーフティーにゲームを進めてはいたが、前半から5+4ブロックの間が間延びをしていたり、パスが噛み合わなかったりとちぐはぐな感じを拭えないまま後半に。より引いて相手にボールを持たせるが、ボールを持てる南、アルヴァロ・ロドリゲスを自由にしすぎてやりたいことができなかった。幸いにも90分まではゴールを割らせなかったため、絶望と大慌ての時間はアディショナルタイムのみで良かったが、もしあと10分、20分早い時間での失点だったら……と思うと背筋が凍る。

それでも、この試合は1/42であり、42試合で勝つときはたくさん点を取り、負けても失点数は少なかった(甲府は知らん)からこそ掴み取れた自動昇格。とにかく!よかった!

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【ハイライト】2018明治安田生命J2リーグ第42節 モンテディオ山形 vs 大分トリニータ - YouTube

 

ひとまずは

一年間、皆さんお疲れ様でした。本当に本当に良かった!わしゃ泣いたよ。嬉しいよ。

とりあえずは2018年のマッチレビューはこれでおしまい。来週からはシーズンの振り返りをやっていきます!

【大分】vs金沢(H) 積み上げたもの〈J2 第41節〉

苦しんだ。やはり終盤になるとどのチームも(ある程度まともならば)完成度が高くなる。金沢も大分対策をしっかりしつつ、どこを狙うかが明確で、大分は後手を踏みまくった。

そんなとてもしんどく、苦しんだ試合だったがなんとか勝利し、自動昇格への望みを繋いだ。

 

この日のメンバーは以下のように。

大分トリニータ
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この日も前線の組み合わせを変更。伊佐耕平と清本拓己が先発に入り、10月の月間MVPに輝いた三平和司小手川宏基がベンチスタート。

福森直也はこの試合でJ通算100試合出場。嫁さん(彼女さん?)綺麗だな!

三平も月間MVPのセレモニーで三平父と嫁さんとパシャリ。三平息子に転生したい。羨ましい。

 

ツエーゲン金沢
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こちらは1人の変更。ボランチ梅鉢貴秀から大橋尚志に変えてきた。

前回ではWBにマンマークを敷かれて、清原翔平にやられかけた記憶。ヤンツーが監督と難しいゲームになるんだろうな、嫌だなぁ……って思ったり。多分コケるならここなんだろな……ってちょっと弱気になりつつ観戦してました。

 

中→外にやられかけ

この日の金沢は、3-6-1の大分に対して4-1-2-3でマッチアップを明確にするという愛媛などがやってきた大分対策に工夫を加えて、大分のDFを動かし、深い位置でスペースを作り出した。

金沢はボールを奪うと大橋がアンカー気味になり、SHの清原とボランチの藤村慶太が内側に絞り、4-1-2-3に可変。

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これまでのチームは3トップの左右(ここでは加藤大樹と杉浦恭平の位置)は左右に開いて大分のWBにぶつけることが多かったが、金沢は左右のハーフスペースに3トップを置き、藤村と加藤、清原と杉浦が同じレーンに入る事をしてきた。

この中央に人を寄せたことにより何が起こったか。大分のWBは意図的にフリーにさせられ、3バックは外側に引っ張られやすくなってしまった。

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金沢の3トップは内側に寄っているため対面するCBが監視するが、加藤と杉浦はゴールから逃げる動きでCBを引っ張る。

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杉浦が福森を引っ張り出すと、杉浦が居た場所に清原が上がっていき数的優位になる。

この場合、清原に対して星雄次がチェックに行くか、福森から杉浦のマークを引き継いでいくかになる。

星が内側に絞ると金沢のSBの石田峻真がフリーになりやすくなり、馬場賢治が石田にマンマークでつけば、大分がボールを回収した時に重心が上がりにくくなる。

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杉浦のマークを引き継ぐ場合は背後を取られた形での対応になるため、処理が難しい。

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ただ守るだけなら星と松本怜がベタ引きの5バックで構える事で対応はしやすくはなるが、それでは大分のやりたいサッカーはできなくなる。

 

この内→外に出るシャドウのような動きをする3トップの対応にあたふたする間に、9分にはCBから杉浦へクサビが入り、ワンタッチで清原に落とす。清原はこのクサビ→落としの間にオーバーラップした石田にパス。石田はフリーで受けるが福森に処理をされてしまう。

この場面では星が清原へ寄せていたため大外ががら空きになり、福森は杉浦から石田へとマークをずらす必要に迫られた。もし、石田が福森を振りきってしまえば中では福森が離した杉浦が浮きニアから崩されていたかもしれない。横ズレを意図的に起こさせて1枚剥がせば即ピンチになる形は、特に前半の序盤から見受けられた。

 

また、ただ大分のWBに中切るか外で受け渡すかを迷わせるだけでなく、大分のWBに金沢のSBをぶつける事でより混乱させようとしていた。(嫌がらせか!)

金沢はビルドアップでSB-同サイドのCBでパスを回し、大分のブロックを作らせつつボールに寄せる。ある程度逆サイドのシャドウ(沼田-山本からみて馬場、石田-庄司からみて清本)がコースを切りに寄ってきたらCBから逆サイドで高い位置を取ったSBへ展開してWBを引っ張り出す。SBの対応をWBがするとまたしても中で誰かが浮くのでズレが生まれる。

柳下監督は前期の対戦前のプレビューショーで「大分のストロングは両サイド。そこをシバけばなんとかなる」的な事を話していたが、まさにそれをやってきた。

 

このWB絶対攻略するマンとなった金沢に対して大分はアタフタ。誰が誰をみてどのスペースで奪いきるかが曖昧になり、崩壊しかけた。しかし、金沢はアタッキングサードでの質が高くなく、ミスが多かったためスコアは動かず。

片野坂監督も「ヤバい!」と思ったのか4バック気味に守備をする。馬場賢治をシャドウ的な位置から左のSHへとやや下げて、清本が伊佐と並びふんわり4-4-2っぽい形にしてサイドを補強。

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2トップがサイドに追い込み低い位置でのサイドチェンジを阻止し、馬場と松本怜がSBをピン止め。

金沢が自陣でボールを回せばこの4-4-2、大分陣内に侵入してきたら5-4-1のブロックを作る形で対応できたことで、一応は守備の混乱を防ぎ、落ち着く事はできた。

 

しかし、大分はこの変更により、攻撃で重要度の高いバイタルエリアで人数をかけて中央から崩す事が難しくなり、SHの馬場と松本の位置で回収されてしまう。ならばとSHに高い位置を取らせてバイタルに近い位置でプレーができるようにと4-1-2-3へとまたしても変更を加えた。(大体25分くらいから。たぶん。)

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これにより、サイドに飛び出す金沢SHは大分のSBが監視、SHの後ろから出てくるトップ下はCB、1トップはアンカーとCBが受け渡して見る、と対応をはっきりさせることに成功。

 

この日の金沢は3バック脇の攻略を執拗にするだけでなく、丸谷拓也に対して藤村をマンマークでつけてきていたため、中央からのビルドアップの制限も試みていた。それをみてアンカーに丸谷ではなく前田を配置。二人は相互にDFラインと中盤でそれぞれ被らないようにのらりくらりとプレー。25分からは丸谷を2列目、前田をアンカーにすることで藤村をゴールから遠ざけて金沢のやりたかった大分のビルドアップの制限も緩くなる。

30分からは大分がチャンスを作り出すようになったが、これは金沢のダブルボランチのマークが被ったり、藤村と大橋が共に大分のビルドアップの制限のために前に出て2ライン間が間延びをしてしまい、下がってクサビを受けに来た清本や馬場にボールが入るようになったから。

多くの駆け引きがありつつも、ゲームの入りで後手を踏み、細かい修正を加えながらなんとか無失点で折り返すことができた。

 

ハイリスク・ハイリターン

後半に入っても大分は前田と丸谷の役割を場面によって切り替えて丸谷のマンマークを剥がしにかかることに加えて、伊佐が左右に流れてサイドの高い位置で起点になるような動きをみせる。すると後半頭の49分。伊佐がそのサイド深くでボールを奪って馬場にパス。馬場は藤村からプッシングを受けたとしてペナ角という絶好の位置からFKを獲得。清本のインフロントのボールは、ファーでフリーになった鈴木義宜がヘディングで決めて劣性の大分が先制点を奪う。苦手なセットプレー(今季これで8点目?)でDFが初得点。岩田とか決めんかい!とは思うが、後半頭で脈絡なしでガツーンと決めた。

が、10分も経たずに自陣からのFK→垣田がヘディング→杉浦シュートでこぼれ球を清原に決められて同点。

つい都合の良いゴールが決まると「もらった!」となるが、おじいちゃん、前節も同じ展開があったでしょ?って感じで同点にされてしまった。うーむ。

 

得点でちょっと有耶無耶になりかけた金沢の後半の修正は、ビルドアップで4-2-2-2のように。

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2列目の加藤、清原が内→外へ飛び出すことは変わり無かったが、彼らが空けたスペースにFWが下がって(ロングボールには競り合いに強い垣田、ショートパスでは杉浦)CBを引っ張り出そうとしていた。また、ビルドアップで大分にボールを回収され、守備に回るときにダブルボランチが横並びでセットされている状態になりやすいので、丸谷と前田を監視しやすくなった。

これを見てか大分は丸谷を最終ラインに、前田をアンカーにして揺さぶりをかけるが乗ってこず。

 

拮抗したゲームで大分は大博打に打って出た。66分に馬場→三平和司と共に丸谷→川西翔太。チームの軸となる丸谷からドスケベな川西投入で「勝ち点3を取るぞ」とメッセージ。しかしこれは、大分にとっては攻守のバランスを崩すきっかけになる、リスクの高い変更であった。

 

川西投入のリスクは投入直後にすぐに表れてしまった。69分に右サイドでロングボールを伊佐が落とし、松本が受けると大外を岩田が回り、三平と星は中に飛び込み清本はペナルティアークほどでサポートに。松本のクロスは精度を欠いてボックス内で弾かれると、中央で川西が落下地点を見誤りヘディングを空かしてしまう。6人も前に人数をかけて攻撃し、第一のフィルターとなるのが川西の役目のひとつであったが、ここでの安易なミスからボール回収をできずに背後の垣田にボールが入ってしまったのだ。縦に速い金沢は垣田が福森を引き付けてボールを落とすと上がってきた大橋から裏へパス。垣田と清原、杉浦が鈴木と1vs3でカウンターを受けるという最悪の形で即失点になりうるミスだった。

71分にも同様の形からバランスが崩れて数的不利なカウンターを受ける。相手の精度に助けられたが、本当にギリギリの場面だった。

 

77分に金沢はスピードを生かせなくなった加藤を下げて金子昌広を投入。大分のビルドアップをする4枚(3バック+高木orボランチ)に制限をかける強度を下げたくなかったのだろう。

大分は金沢のビルドアップへの制限に警戒をしつつも、時間と共に金沢の前4枚の制限とフィルター役のダブルボランチの間が間延びしてくることは承知済み。これは大分のビルドアップがジャブのように効いてきていることの証左であり、次第に川西が生きてくる。

金沢の前4枚とダブルボランチが間延びをすると、ボランチ脇にスペースができ、大分のWBが高い位置から攻撃に絡むことができる。川西が中盤でボールを受けて時間を作ると、金沢の選手はボールを回収するためにプレスにいくが、川西はドスケベなのでヌルヌルとかわしてしまう。中央で1人かわすということは、必然的にダブルボランチを片方を剥がすということ。一枚剥がすともう片方のボランチも川西と対峙しないといけないため、相手は2ラインが崩されてしまう。と、なれば川西☆タイム!

両チーム疲労が溜まる80分から川西がボールを持てるようになり、金沢の寄せをひらりひらりとかわしていく。どこまで川西に寄せて良いのかを考えるうちに金沢の選手たちの身体だけでなく頭も疲労させる。じわりじわりとゴールに近づいていくと86分。右サイドの松本から川西にペナ角→ペナ角へとボールが行く。ボールを受けた川西はボディフェイントからカットインをしてファーサイドに巻いたシュートはゴールに吸い込まれて勝ち越し!川西にしかない間合いで相手ボランチは完全にDFラインに吸収されていたし、対面した大橋には一度ショートコーナーから縦を見せていたという伏線込み込みでのゴールは実に痛快だった。

試合はこのまま2-1で勝利。最終節に勝利で自動昇格という所まで来ることができた。

 

金沢の印象
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ぜんぜんスイートでもはにかんでもなく、相手の構造の骨格から殴ってくるシンプルな悪魔でした。本当にやられかけた。

戦力差はありつつも、しっかりとやることを叩き込んでピッチに送り込める名将だと思う。来期も続投という事で、他のJ2チームをいじめてほしい。あわよくばそれを上のカテゴリーから覗きたい。

しっかりとやることを叩き込んではいたが、最後のアタッキングサードに入った時。相手をうまく釣りだして……からの動きにはやや疑問で、CBをサイドに釣りだしたけどニアに飛び込む人がいないとかの細部までは煮詰まっていないのかな、とは感じた。そこのバリエーションがあればおそらくやられていたので助かったな、と……

良いチームだった。

 

「勝つだけ」という難しさ

あと1勝。あと一つ勝つだけで自動昇格というチャンスに幸いにも大分はたどり着いた。しかし、大切なのはここで勝てるかどうか(身も蓋もないが……)。そのためにどうするか。いままでやってきた1年間の継続を見せつけるだけだ。何一つ特別な事は必要ない。

 

この日のコレオはこれ。

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これは10年前のナビスコカップ決勝でしたデザイン。クラブ創設からここまで本当に紆余曲折あったが、それまでにクラブが積み上げたもの。あれから10年で色々ありましたね。トリニータが今年1年、そしてこれまで積み上げたもの全てを出してほしい。

 

……とは思うが、いつも通り、全力で。最高のトリニータを魅せてほしい。

【ハイライト】2018明治安田生命J2リーグ第41節 大分トリニータ vs ツエーゲン金沢 - YouTube

 

【大分】vs横浜FC(A) ニコニコ笑顔に刺される〈J2 第40節〉

他会場の結果により、年間6位以上が決まった大分。ひとまずは当初の目標はクリアすることができた。しかし……

 

 

 

非常に痛い、痛すぎる敗戦だった。

やりたいことはさせてもらえず、札束ビンタを食らってレジェンドまで投入。やさーしそうなタヴァレスじぃさんに刺された。それも結構エグい、致命傷になるような重い一撃を。くっそ。

 

この日のメンバーは以下のように

横浜FC
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怪我人が多く、イバは2度目の累積警告(シーズン通算で8枚!?)で2試合、野村直輝も累積で今節は出場停止とメンバーが揃わない横浜。スタメンを見てみるとレアンドロ・ドミンゲスにブルーノ・メゲネウ、戸島章に瀬沼優司と「中盤、誰すんの?」状態だったが、メネゲウと瀬沼が2列目に入った。

 

大分トリニータ
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この日も前線に動きあり。

コンディション不良で藤本憲明がメンバー外になり、ベンチ入りをした林容平は当日に横浜入りしたらしい。それに伴ってかスタメンも変更。CFに三平和司、シャドウに小手川宏基が入った。

 

一貫していた中での潰し

この日、横浜FCは大分対策として中央を閉じてサイドに追いやることを徹底。バックパスを狙い、ショートカウンターを狙うというのが効いていた。

横浜は大分がボールを持つと5-3-2でセットをして、岩田智輝にブルーノ・メゲネウをぶつけて大分の右サイドの威力を殺す。5バックは基本的には高い位置は取らずに前5人で完結するように。

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横浜の攻守の分業は大分の攻撃を間延びさせつつ、しっかりとブロックを作って跳ね返す狙いがあった。

大分はビルドアップで中盤底の丸谷拓也、前田凌佑が起点になり相手を食いつかせてできるスペースをシャドウと両WBが突く。相手にズレを生じさせる第一の手段が3バックとボランチの遊びのパス。横浜はCB-ボランチで回すのはOKだが、ボランチの身体の向きは常に気をつけていたと思われる。丸谷や前田がDFからボールを受けてターンをすると大分の攻撃のスイッチが入る。そこをまずはカバーしてしまおうというのが横浜の狙い。

次に丸谷、前田が前を向いても速攻や疑似カウンターにならないように致命傷になりかねない中央をクローズ。これでボランチからのパスコースはWBかDFに戻すしかなくなる。リスクを負ってCFに浮き球を配給する事もできるが、横浜の5バックはすでにセットされており、CFが受けるスペースはない。

ここまででボランチの2人は前を向けない、前を向けたとしてもパスコースが限定されているためサイドに回すか作り直すしかない。という形。

次にWBにボールが回ったらどうするか?だが、横浜はミドルサードで大分のWBがボールを持つことはOK。むやみに北爪健吾、永田拓也にプレスに行かせずに5バックとしてプレーをさせることで、ボールを受けたWBが持ち上がった際にはマッチアップ、ボールを受けに来たシャドウには3バックが監視をしてブロックが崩れないようにしつつ中を閉める。これで大分のビルドアップからの攻撃を完全に殺せた。

大分のWBは深い位置でプレーをしてマイナスの早いボール、逆サイドも絡んだ幅を使った攻撃が魅力だが、深い位置には横浜のWBが構えているためそこを崩すには工夫が必要だった。他にも松本怜、星雄次からのアーリークロスは優先度が低く、中でターゲットマンになりうる選手もいないため、横浜のセットした5バックは極めて有効な手段であった。

 

攻撃ではレアンドロ・ドミンゲスがフリーマンとして自由に動き、大分のDFと中盤の2ライン間でフラフラすることで、スペースを埋める事を優先する大分はレドミを誰が見るか?という問題を起こさせる。

大分のビルドアップでやり直したいときは無理せずバックパスを狙うが、戸島、瀬沼がそのバックパスを狙うことで大分にボールは持たせるが、自由を与えない。

 

ボールは持てるが効果的なプレーができない大分は、3-4-2-1からボランチの片方を落として4-1-2-3に可変をして両WBに高い位置を取らせて岩田につくメネゲウのマークを振りきろうとしたり

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三平が下がってきて0トップのようにしたりと工夫はすれど、5バックと引いた横浜DFを揺さぶることはできず。

25分には後ろ向きのボールを鈴木義宜が珍しくミス。戸島がボールを奪うと、鈴木からのパスを受けに高木駿がペナルティエリアから大きく出ておりゴールはガラ空き。戸島にロングシュートを打たれるが枠を外れてなんとか一安心も、バックパスは狙われて攻めの形もできないまま前半を折り返す。

 

先制するも……

後半に入り、大分が早速動く。前線で積極的にボールに関わろうとしていた三平だったが、中央を閉じられたためか終始消えがちでこの日はお役御免。伊佐耕平を投入して前線での収まりどころを作る。

また、攻撃でも修正を加える。横浜はレドミの気まぐれで5-4-1にもなるが、基本は5-3-2でセットした守備をすること、WBはある程度自由にボールを持てることからWBからシンプルに伊佐にボールを付けてしまうという形に変更。中で勝負をすることで多少ボールは奪われても良い。リスク管理をしっかりしようという指示があったように思われる。 

やや強引ではあったが、前で時間が作れるようになったため、前半よりはチャンスを作れるようになった。が、最初のビッグチャンスは横浜。低い位置からのアーリークロスのこぼれ球を佐藤謙介が豪快にミドル。ボールの中心よりやや下でミートしたボールは福森直也にあたり下から浮き上がるようになったが枠に嫌われる。

あわやスーパーゴールかというシュートが外れると59分、右サイドで伊佐が田代真一を釣りだすと身体を入れて入れ替わる。深い位置まで持ち込むと、中でプルアウェイをしてマークを外した馬場賢治がしっかりとファーに詰めて待望の先制点を奪う。

 

こういう上手くいってないけど選手交代で相手の隙をついて先制。今年は先制後の逃げ切りも多かったため「もらった!」と思ったが、そんなに甘くはなかった。

 

60分に横浜は岩田を監視していたメネゲウから齋藤功佑を投入。勝たないと自動昇格の可能性が低くなる横浜は、後半からボールを持つと積極的に両WBを上げて攻め込んでいた。それが功を奏する形で同点にする。DFからボールを受けたレアンドロが前線に浮き球のパス。ボックスの外にこぼれたボールをレアンドロがダイレクトで右足アウトに回転をかけたシュートを放つがまたしても枠に嫌われる。そのこぼれ球を永田が押し込んで同点に。

 

同点にされた大分は失点直後に小手川→國分伸太郎で前線での動きを増やそうとするが、次の得点も横浜だった。失点から5分後、左サイドで國分がファールをしてFKに。

レアンドロの早いボールにヨンアピンが合わせて横浜が逆転に成功すると、79分には同じような位置からまたしてもFKを与えると、次はニアに早いボール。田代が頭で合わせて2点差にされてしまう。

 

このFK2つが大きく響き、大分は敗戦。勝ち点を伸ばせずに、1節で首位を松本山雅FCに明け渡す事になってしまった。

 

横浜FCの印象

前期も今回もしっかりと対策された。前期の対戦では3ボランチで中を閉めて、大分を外に外にと追いやっていたが、なぜか後半からはそれをやめて同点に。そのせいかあまりやられた感覚はなかったが、大分対策を一番できていたのは多分タヴァレス監督だろう。優しい顔してエグい人やで……

選手起用でも高い選手を使うことでクロスからの得点を狙うだけでなく、2列に並べる事で時間差での飛び込みをさせたりといやーな配置だった。デカイけどなんか高さのイメージのない選手として使いづらい印象があった瀬沼(ちょっと違うけど小松塁指宿洋史タイプ)の良さが出ていたなぁ、と。ジェフリザーブスや町田でそんな点取ってなかった戸島も動いて収めて飛び込んでと捕まえにくく、下手に倒してFKを与えるとあとはレドミさんで、って形でまんまとやられた。悔しい。

札束でスーパーな助っ人ほしい!と無い物ねだりをしたくなる……

 

危うさを感じつつも

ハイライトだけみればレドミのスーパーなミドルとFK2つでやられたが、直接得点に関わらない部分でも準備がされていた横浜FC

中を閉じられるとWBが良さを出しにくい状況になり、ビルドアップに終止し、ダイナミックさを欠いた大分。前半戦の大きな課題であったビルドアップのコースが読まれることは3センターの採用で上手く行ったが、中を閉じられた時のアウトサイドの引き出しの少なさは改善されないままに終盤の上位対決でそれが炙り出される結果になった。残り2試合でこの課題に対して100点の回答は難しいだろう。そして、続く金沢、山形は共に中位に甘んじるが「曲者」として上位から勝ち点を奪っている。

残りの試合が少なくなると、欲張ってちょっと先を見ちゃうもの。その気持ちをグッと抑えて目の前の90分に全力を注げるかが勝負の分かれ目だと思う。馬場ブログでもあったように、

僕たちには決して過信ではない、今までみんなで積み上げてきたことへの揺るぎない自信があります。

だから今から特別なことをするわけでもなく、今まで積み上げてきたことをしっかりやれるように準備する。

自分たちが積み上げてきたことを信じて闘う。

これが大切。

いつだって修羅場上等なトリニータなので、この時期での2位は燃えないわけがないと思うのです。まずはホーム最終節。自分は会場にはいけないけれど、最高の雰囲気で選手を後押ししてほしいな、と思います。自分はDAZNから後押しします。

 

先のJ1よりも目の前の90分。30人全員+サポーター、スポンサーみんなで勝利を掴みとってほしい。

 

【ハイライト】2018明治安田生命J2リーグ第40節 横浜FC vs 大分トリニータ - YouTube