【日本代表】たくさんのオーパーツ〈メンバー発表〉
Twitterには様々な人がいる。そんな中で稀に、キラリと光る投稿があったりする。最近で面白いなと思ったのはこれ。
これ前に妄想した話だけど、「かぐや姫が要求した宝物が仮にちゃんと全部揃っていたら、実はそれらはある種のオーパーツであり、天人とも互角以上の戦いが可能だった」という設定でひとつ
— ボマー (@bomber_bookworm) 2018年5月20日
仏の御石の鉢:ブッダの愛用した鉢でインドにある……つまり東洋の聖杯だ
— ボマー (@bomber_bookworm) 2018年5月20日
火鼠の皮衣:要は中華サラマンダーの皮。たぶん本物はビーム攻撃にも耐える守りの要
竜の頸の玉:これは例外的に玉自体が目的ではないと思われる。これを入手したということは、そう……そいつはドラゴンスレイヤーなのである
蓬莱の玉の枝:優曇華の花という説があり、優曇華は不死の薬になる……つまりおそらく、一言で言うと、ラストエリクサーだ
— ボマー (@bomber_bookworm) 2018年5月20日
燕の子安貝:安産のお守りで、出産の際に妊婦に握らせるという……ただそれだけのモノをここに並べるはずがない。おそらくは最大HPの劇的向上みたいな効果のアクセサリ。
これまではチャラい平安系男子を諦めさせるための口実と今までは解釈していた。
※平安系男子の参考画像
しかしこれを見てから、かぐや姫は、本当は月への強制送還など嫌で、じぃやとばぁやと一緒に暮らしたくてこんなことを言ったのでは?とか、月の人たちは子供を竹に埋めておきながら、育ったら連れ去るという畜生。それに対抗するためのオーパーツだったのでは、とか。
結局、平安のチャラ男どもが頑張らなかったから、かぐや姫奪還作戦は流れてしまったというバッドエンドな話のような気がしてきた。つらい。(調べてみたら竹取物語ってSF小説とか結構出てた。そのうち読もう……)
頭田嶋な大ボケクソ人事が行われてから早1ヶ月。5/30に行われる親善試合のメンバーが発表された。今回は27人が召集され、ガーナと試合の翌日に人数が絞り込まれ、シベリア送りにされる23人が決まる。
どんなメンバーが召集されたか、そこから考察を書いていく。
ざっとメンバーをみると「オーパーツがいっぱいだぁ~!」って感想。まぁ、あのような形で4年間をフイにしてしまったんだからやることなすこと色々と言われてもしょうがないし、田嶋は切腹しても足りないゾ。ファック!
とりあえずメンバーの確認から。
GK
川島永嗣(メス/FRA)
中村航輔(柏)
DF
長友佑都(ガラタサライ/TUR)
槙野智章(浦和)
吉田麻也(サウサンプトン/ENG)
酒井宏樹(マルセイユ/FRA)
酒井高徳(ハンブルガーSV/DEU)
昌子源(鹿島)
遠藤航(浦和)
植田直通(鹿島)
MF
長谷部誠(フランクフルト/DEU)
青山敏弘(広島)
本田圭佑(パチューカ/MEX)
乾貴士(エイバル/ESP)
香川真司(ドルトムント/DEU)
山口蛍(C大阪)
原口元気(デュッセルドルフ/DEU)
宇佐美貴史(デュッセルドルフ/DEU)
柴崎岳(ヘタフェ/ESP)
三竿健斗(鹿島)
井手口陽介(レオネサ/ESP2部)
FW
岡崎慎司(レスター/ENG)
大迫勇也(ブレーメン/DEU)
武藤嘉紀(マインツ/DEU)
浅野拓磨(シュツットガルド/DEU)
メンバーの詳細と会見についてはこちらで。
どんなサッカーにしたいか
まずはどんなサッカーにしたいか、が全く予想ができない。ハリルホジッチ監督の解任により4年間の積み上げではなく、完全にアドリブでワールドカップに挑むサムライジャパン。今回のガーナ戦は代表チームが「理想に溺れるか」、「勝つために現実を見るか」の分かれ道になるだろう。
そもそもチームとは、端的に言えば監督が勝つための「戦術」を準備して、選手たちがそれを遂行して成り立っているもの。それがあってはじめて世界の背中が見えるかどうか、というくらいの立ち位置である日本代表。それもハリルホジッチ監督が「3年ちょっと」かけて準備したプランを田嶋が「コミュニケーション不足」で爆破してしまったのだから、全てなくなり、更地になった。イタリアやドイツのようなビッグクラブがあれば、自国のチーム(ユベントスやバイエルン)の選手を中心にメンバーを組めばなんとかなるかもしれない。しかし、Jクラブで世界に太刀打ちできるビッグクラブはないし、ヨーロッパでプレーする選手は活躍はしているが、それは個人単位である。
と、なれば何を基軸にするか。結局は「今まで選ばれた」選手に頼るしかないのだ。
メンバー選出の意図を探る
今回のメンバー選出の基軸になりうるのは昨年8/31に行われたオーストラリア戦だ。今回の27人とオーストラリア戦のベンチ入り23人を比較すると、「落選」したのは僅かに3人。その後に召集されたのは7名のみだ。つまりは大枠の20人はほぼ決まるのではないか?というのが見立てである。その理由をザッと見ていこう。
まずはオーストラリア戦後に選外となってしまった3人から。
出場は昨年12月に行われた東アジア選手権での2試合のみ。オーストラリア戦で未召集で、今回呼ばれた植田直通(鹿島)とポジションが被る選手だ。その植田も東アジア選手権での2試合と今年に行われたキリンチャレンジカップでの3試合のみの出場。2人の間を分けたのは「ポリバレントさ」だろう。三浦はCBのみしかできないが、植田は東アジア選手権でSBを経験。より多くのポジションができる選手が選ばれたのが理由だろう。
小林祐希(ヘーレンフェーン/NLD)
海外組の中でも出場試合数が多かった小林も、代表での出場は僅かに4試合。それも先発は1度きりと、チャンスを掴みきることができなかったようだ。競合相手となったのはおそらく大島僚太(川崎F)。代表キャップは3試合で、いずれも先発ながら昨年の2試合では怪我などで30分程の出場に留まっている。しかし、西野監督も90分観たい選手だったのだろう。
久保裕也(ヘント/BEL)
今回のメンバー発表でサプライズ「落選」だった久保。W杯予選では6試合に出場。その後も召集され続けていたが、まさかまさかの落選。個人的にもビックリであった。彼の競合相手はおそらく武藤嘉紀(マインツ/DEU)。昨年10月のハイチ戦以降召集がなく、2トップの一角か、3トップの真ん中というイメージがあったため、3トップの右をしていた久保とはポジションは被らないはずだ。しかし、今回の解任により、3トップか2トップかは全くわからない状況になってしまった。これは西野監督の采配や起用方法を見なければ答えは出ない。解任の影響の煽りを一番受けた選手と言っても過言ではないだろう。
そしてオーストラリア戦で選外だったが、今回召集された7人の選考理由を見ていこう。植田、大島、武藤は上に書いたので他の4人を。
遠藤航(浦和)
浦和ではCBを主にこなす遠藤だが、代表ではSBだったりボランチだったりと、様々なポジションをしてきた。主力にはなれておらず、昨年は4試合のみの出場だが、守備の「ポリバレント」としての選出だったのだろう。
三竿健斗(鹿島)
昨年の東アジア選手権で初出場。そこから3月の欧州遠征2試合で途中出場し、マリ戦では中島のゴールをアシストした。未だに先発出場はないが、終盤のクローザーとしての役割を求められているような気がする。
宇佐美貴史(デュッセルドルフ/DEU)
2014年のガンバ大阪躍進の立役者は、その翌年から代表キャップを重ねていたが、昨年3月のタイ戦以降、代表での出場機会には恵まれていなかった。だが、今年3月の欧州遠征では持ち味の前への仕掛けでアピール。先発出場でのインパクトはイマイチだが、ジョーカーとしては計算できるとしての召集だろう。
青山敏弘(広島)
実に3年ぶりの代表選出は大きな驚きがあった。ハリルホジッチ監督になった直後に1試合だけ出場していたが、ここ数年は代表とは縁のなかった選手。しかし今年はJ1で首位を独走する広島の主力選手として活躍。セントラルハーフの選出が多い中で、長谷部に次ぐボランチとしての選出だろう。
27人という狭い枠組みの中に入れた者、入れなかった者。その明暗を分けた理由を感じ取っていただけたなら幸いだ。ここから最低でも4人は脱落。難しく、厳しいと感じる次第だが、選手たちにはのびのびとプレーしてもらいたいものだ。
オーパーツたち
ハリルホジッチ監督の解任により、選手たちの「経験」にしか拠り所はないが、ヨーロッパのリーグが終わった今月までで、コンスタントに出場できていない「オーパーツ」と化してしまった選手がいるのも事実。それは井手口、浅野、香川、岡崎、本田の5人だ。
井手口はスペイン2部で5試合のみの出場。浅野はシュツットガルドのBチーム、ドイツ4部で半年間も"干されて"いた。
香川と岡崎は共に左足首の怪我により、今季の後半戦は満足に出場できておらず、本番までに"リハビリ"をわざわざ代表ですることに疑問が残る。
本田は、代表メンバー発表前にTVにて「ハリルホジッチのやるサッカーにすべてを服従して選ばれていく、そのことの方がボクは恥ずかしい」「自分を貫いたという自分が誇りに思う」などと、監督不要!俺は好き勝手やる!というのを公にしてしまった。そんな選手がいて、果たしてチーム内でコミュニケーションがとれるのだろうか?
選手の経験に頼る!今まで選ばれた選手バンザイ\(^o^)/な今の日本代表。そんなよく分からない経験ありき、年功序列だから4年前から新陳代謝は行われず、中島翔哉(ポルティモネンセ/POR)のような勢いのある若手や、ブラジルW杯後に台頭した久保裕也(ヘント/BEL)、森岡亮太(アンデルレヒト/BEL)のような選手は不要!ということなのだろう。皮肉にも日本社会とリンクする結果になった。だが、プロフェッショナルな選手がいるからなんとかしてくれるんじゃないか。ですよね?
世界とのキョリの認識
ワールドカップの1次リーグではコロンビア、ポーランド、セネガルと対戦。その国々とのキョリはどれくらいなのかをJFA会長の田嶋幸三が東京大学で講演していたので、その内容を。
右が好調時、左が不調時の力
— イティサカ🐬 (@Ichi_soccer7) 2018年5月20日
うまくいけばひっくり返せるのでは?と考えている
いやーーーーー pic.twitter.com/ATVrzA5gBD
1枚のスライドのみで話すのは良くないが、小学生レベルの考察。日本だけグラフが長い!延びしろですねぇ!くらいしか感想はない。結局、日本代表だけがハイパー絶好調で、他の3ヵ国がウルトラ絶不調でないと勝てない(涙)という認識なのだろう。ウイイレかな?是非eスポーツで活躍していただき、会長の職を辞めていただきたい。
偉大なる田嶋会長()のお花畑な頭で描いた壮大な青写真。他の国より優れていると話していたスカウティングのレベルがこんなもんだからハリルホジッチ監督に「技術委員なんてあったの?」などと皮肉を言われるんだろう。
総括
ここまで書いてやっぱり思ったのは、「ハリルホジッチで良かったのでは?」ということである。なぜ解任を決断したのかが、コミュニケーション不足の一点張りでは根拠に乏しく、1ヶ月以上それ以外の理由は上がってこないばかりか、本田がメンバー発表前に突然TVを通じて持論を発表してしまうなど、選手の情報管理もままならない事が露呈してしまった。そんなことだから、「若手がいない」「なぜあの選手が?」などと不毛な論議に火がつくのだ。
立ち返る場所を失った日本代表に未来を見いだすのは難しく、目先の90分をこなすだけのチームに魅力など、ない。