Nishida's diary

トリニータを中心にいろんな試合を。

【大分】2018年シーズンレビュー 掴んだもの、足りなかったもの〈選手編①〉

阿鼻叫喚のJ1参入プレーオフ紙一重でなんとか回避し、自動昇格の切符を掴み取った大分トリニータ。シーズンも終わった事なので、選手やチームの一年を振り返っていきます。

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まずはGK登録の選手から!

 

GK

1.修行智仁
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(※写真は2016年のもの)

4年前に加入。1年目こそ夏場から上福元直人のポジションを奪い、J3優勝に貢献も2年目からは出場機会は激減。今年は出場なしだった。しかし、チームが苦しい時にポッと更新してくれるTwitterやベンチ外のメンバーに言葉や背中で「プロとしての在り方」を魅せてくれた選手。試合に出ることだけがチームに貢献してるんやないぞ!という事を改めて教えてくれた。

シーズン末に契約満了で大分を後にするが、その時のコメントの一部を。

大分のことが大好きです。ただ、選手として僕が大分でやれる事はもうありません。この4年間で僕のやれる事は全てやりきりました。今年で最後。その覚悟でこの1年を過ごしてきました。僕が大分でやりたかった事は、J1に昇格する事、少しでも若い選手の力になる事、そして大分の人を幸せにする事です。
 皆さんの応援のおかげでJ1に昇格する事ができました。ただ、僕の仕事はJ1に上がるまでであり、昇格したその時が大分とのお別れの時だとずっと思っていました。昇格しても大分でプレーすることはない。それでもみんなと昇格したい。そう思わせてくれるクラブでもありました。みんなの喜ぶ顔が見られて良かったです。

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選手として「このチームでやりきった」という気持ちと「まだまだ現役を続けたい」というプロとしての向上心とがコメントから見えて心から応援したいと思った。ありがとう、修行さん。

 

22.ムン・キョンゴン
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今季は天皇杯山口戦で出場、リーグ戦はベンチ入りのみ。デカさとシュートストップが魅力のGKとの触れ込み(だったはず)だが映像で見ることはできず。天皇杯ではハイクロスをファンブルして失点とほろ苦い感じだったそうな。GKは失点の場面が目立つからそこだけで語りたくはないかな、と。

大卒で初の海外挑戦だが、インスタや伊佐スタなどで日本語頑張ってるなぁと。全体見て指示を出すポジションだから言語は大切。存分に三平や伊佐あたりと絡んでほしい。

来年はルヴァン杯など試合数も増えるはずなのでプレーをみたい。

 

23.兼田亜季重
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今季加入の爽やかイケメン。ベンチ入りがなく、GKの中での序列は低かった。彼の話題だと途中で坊主にしてよりかわいくなった事くらいしかわからない……

クラブからの発表はまだだが、JFAのフリーの選手に名前が載っていたのでおそらく退団。アディオス。

 

31.高木駿
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今季リーグ戦全試合フル出場。一年を通して大きく崩れる事はなかったが、夏場までは周りの評価は高くなかった気がする。おそらくビルドアップの起点やシュートストップはおそらくJ2トップクラスの実力があったが、WBへのロブパスがタッチラインをよく割っていたため、「おい高木ィィィ!!」と謎の激昂おじさんがたくさんいたのだろう。しかし夏場あたりからコツを掴んだのかWBにも正確にボールを付ける事が増えた。この中距離のロブパスの精度が上がったことにより、チームとしてもビルドアップの逃げ道を作りつつ幅を持たせるができた。

完成度の高い選手になりつつあるが、気になる点がひとつ。大分のビルドアップはよくGKが関わるので必然的にボールをさわる回数が増える。高木にボールが入って味方にパスを出す、となった時に相手選手がパスコースに入ってきてもそのままパスをしてしまうクセがある気がする。(ウイイレのスーパーキャンセルができないみたいな。)アウェイ福岡戦のドゥドゥにカットされた場面に象徴されるようにGK-DF間でのパスミスはほぼ失点!となるため丁寧さは絶対だが、基本的にGKにマンマークを付けてくるなんて事はまずないので、もうちょっと余裕をもってほしい。繋ぎのミスから慌ててしまいバタつく場面も散見されるので、決め打ちのパスを減らすのはその後に影響が及ばないようにするためという意味でも大切にできるといいなぁ、と。

ビルドアップの際に1列飛ばして中盤にパスを付ける機会が増えるとより戦術の幅が広がりそう。J1というより高いレベルでチャレンジしてほしい。

試合後の伊佐スタグラムにて「マンオブザマッチタカーギー」とかラインダンスでよく前に出たりと明るいキャラクターだが「でも1失点~」とかコメントを見ると三平と同じて真面目な所がふと表れる。そういう所好き。

契約更新もそうそうに発表。来期もヨロシク!

 

 

総評

結果としては高木がシーズンフル出場。ポゼッションを志向するためクラシカルなタイプは活躍の機会はなかった。2番手争いをムン、修行で行い兼田はベンチ入りも果たせなかった。基本的にGKは戦術がガラリと変わったり、アクシデントがないとなかなか入れ替えはないポジションなだけに出場時間だけでは貢献の具合は測れない。けれどもみんな仲が良い雰囲気は伝わってきた。

 

 

写真はトリニータ公式HPJリーグ公式より

 

次回はDF編!