Nishida's diary

トリニータを中心にいろんな試合を。

【大分】2018年シーズンレビュー 掴んだもの、足りなかったもの〈選手編②〉

シーズンレビュー、選手編の②です!

DF登録の選手!

 

第1弾(GK編)はコチラ


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※詳細ポジションはフットボールラボJリーグ公式を基準(先発出場時のポジション)に、得点はJリーグ公式、アシストはゴールの2つ前のパスまでとしてます。大体の数ですので悪しからず……

 

DF

2.ウイリアン
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今年の夏に加入のブラジル人DF。登録された時に「ウイリアン・エンリケ・アントゥネス」と結構長い名前で話題になる。ネマニャ・ヴチチェヴィッチ(元FC東京)や長谷川アーリアジャスール(名古屋)などと比較されていた記憶。うちの長い選手名だとジュニオールマラニョンくらいしか思い付かなかったので最長の登録名に。結局、Jリーグでの登録はウイリアンに。(みんなウィリアンって結構誤字ってたな……)

190㎝と長身のCBだったが、純粋なCBタイプは鉄人鈴木が居た。おそらく夏にレンタル移籍をした竹内の代わりとして鈴木のバックアップとしての加入だったのだろう。大分加入後1ヶ月ほどで肉離れで離脱。ゲキサカの写真はチェルシーのウィリアンだったりと結局、謎外人枠として終わってしまった。

「謎は謎のままがいい」とは大分の土産物、謎のとり天せんべいのCMで言われたりしてるが、最近は謎の東ティモール国籍の選手たち()やパッとしなかったエヴァンドロ、パウリーニョ、キム・ドンウクなど外国籍選手は軒並み助っ人にはなり得てないケースが多い。ポルトガル語が話せる(はずの)我らの西山強化部長にはもうちょっと頑張ってほしい。

話は逸れてしまったが、ウイリアンは補強というよりは補充の意味合いが強かった。怪我で離脱と練習からも離れる事もあったがメキシコから大分までわざわざ来てくれてありがたかった。今季で契約満了ということだが、また何かの機会に大分に来てほしいなぁ、なんて。アディオス。

 

3.那須川将大

Pos:LWB,LB

1G2A

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今季加入の職人っぽいLWB。シーズン開幕前は同ポジションに星と山口がいたためひょっとして福森とポジションを争うかなー、なんて思ってたが、LWBの2番手に収まった。

第2節山形戦で4-4-2のLBとして出場もその後はベンチ外に。久々にGWの第13節新潟戦で出場すると低い位置からの高精度のクロスを供給して逆サイドの松本にアシストをするもまたしてもメンバー外に。そして8月に入り、久々に来た出番をシュータリングで決めてから4試合連続で出場。しかし8月最後のゲームとなった第30節徳島戦での敗戦を最後に先発はなし。ベンチには居るが出番が回ってきたのは第36節京都戦のみだった。

浅い位置からのピンポイントのクロス、深い所でボールを受けてのグラウンダーのパスなど技術で魅せてくれたが、絶対的な存在にはなることができずに、1年で契約満了となった。J1では厳しいという判断だろうか……

30歳を越えてベテランの域に入ってはいるが、最近では珍しいクロッサー。デカイFWがいるクラブやサイドの選手が不足するチームならまだまだ主力としてやれる。頑張ってほしい。

 

5.鈴木義宜

Pos:CB

1G1A

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今年も元気にフル出場。これで3シーズン連続のフルタイムでの出場となった。フィールドプレイヤーでこれってしゅごい。ほんまの鉄人。真ん中には必ず鈴木が居るだけで安心だし、居ないのが想像できない。大卒1年目の入替戦で退場という苦い経験をしてから年に1枚ペースの警告と怪我をしない丈夫な身体って。マァ~ヤダワァ~!これ、うちの子なんよ!って本当に自慢できる息子(違う)。

これだけ丈夫な身体で試合に継続して出場できるんだからたぶん、厄除けとか家内安全、学業成就くらい願っても良いと思うの。

今季はセットプレーがなかなか上手くいかずに得点もないな~なんて思ってたらホーム最終戦で得点。痺れたなぁ……

今年上がれなかったら即J1に引き抜かれていただろうし、今もオファーは来てるはず。できれば来年も大分のユニでプレーする姿をみたい。

 

6.福森直也

Pos:CB

4A

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鈴木義宜によく似てるといわれるCB。鈴木とは同期、ポジションも隣、数字も1桁となんだかんだで似てるらしい。知らんけど。

今季もCBの左の主力として37試合に出場。第18節愛媛戦から第22節甲府戦まで約1ヶ月出場がなく、その前後でセレッソ大阪大熊清さんが大銀に来ていたらしく関西学院大出身……セレッソジュニアユース……あっ!引き抜き!と謎に脅えたが、その後はまたスタメンに名を連ねてホッとしたおもひで。

現状では3バックの左は福森オンリー。左利きでCBってだけでも希少なのに「ちょっとLBも噛ってました」みたいなタイプはなかなか居ない。攻め上がりのタイミング、ロングフィードのタイミングなど攻撃面で特徴がある福森は替えが居ない。

そんな彼だが、ビルドアップでのショートパスがやや弱かったり、高木にやや弾んだバックパスをしたりと詰めの甘さが目立つ。「福森そんなよくない」おじさんには、そんなことねぇから!と言いたいが、ちょくちょく「気ぃ抜いてたやろ!」ってパス出すのはちょっと怖い。改善できれば一番良いけど可愛いから許す。

 

14.岸田翔平

Pos:RWB,CB

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加入2年目のカバさん(弟)。昨年はLWBがあまりハマらなかったため、RWBの松本が逆サイドに回ったということもあり主力に。今季はそのLWBに星、那須川、山口と補強をしたこともあり、松本とポジションを争うことに。結果はコンディションが絶好調だった松本のサブという役回りになり、4試合の出場に留まった。第22節甲府戦ではじめてCBの右に入り攻撃力を生かすのかな、と思ったが上手くハマらず。その試合を最後にベンチ入りもなかった。立場としては有力なRWBの獲得があれば放出されるかも、といった立ち位置か。ユースっ子だし大切にしたいけど編成次第かなぁ……といった感じだと思われる。頑張ってくれ!!

 

16.岡野洵
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夏に千葉からレンタルで加入した喫茶モンテの主。明るいキャラクターで伊佐や藤本、同い年の岩田らとよくご飯に行ってたCB。先発での出場はなく、クローザーとしての投入が多かった。一番長い時間見れたのは第32節熊本戦。前半で岩田が怪我で退き45分間プレー。積極的な攻撃参加と負けん気の強さを見せたが、それと同時に若さも見られた。被カウンターで相手との1対1、味方DFはまだ戻りきれていない。ここでの判断でベストなのは相手を遅らせる事だが、岡野は結構迷いなく突っ込む場面が多かった。もし交わされてウラを取られたら……もし突っ掛けてカードをもらったら……と考えると冷や汗モノ。それは守備と言うよりはギャンブルに近い、伸るか反るか!みたいな対応だった。まぁ普段慣れ親しんでいた千葉のハイライン・ハイプレスの犠牲者かもしれない。攻撃のセンスや積極性に判断の良さが加わればもっと良い選手になってくれそう。千葉も良いけど大分で成長、しよ?

 

19.星雄次

Pos:LWB,LB

5G6A

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可愛っ!

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今季加入のLWB。伊佐曰く「ぶりっ子おじさん」らしい。可愛いから許す。

開幕の栃木戦から惜しいシュートをしたと思ったら、第5節水戸戦でカットイン→シュートで綺麗なゴールを決めるなど、いつの間にか点決めてる印象。天敵の千葉にホーム、アウェイの両方でゴールしてくれたのもメンタル的に非常にありがたかった。

右利きの左サイドという事で、結構カットインが好きな様子。リーグ戦序盤ではカットインとファーサイドに詰める形で得点の雰囲気がよくあった。しかし、厄介なカットインは次第に対策されてしまう。第37節町田戦ではハーフスペースに人を置かれてカットインに持ち込めずに縦突破からクロスをするも精度の低さを露呈した。足の速さとWBに必要な運動量は文句ないが、中を切られた時の引き出しの少なさ、特にミドルレンジでのプレーの選択肢が少ない(縦ぶち抜きorカットイン)ため浅い位置からクロスを入れたりできるとより厄介な存在になれるのかなー、とは思う。

伊佐スタグラムをみてるとシャイなタイプっぽい。笑って何かをごまかしてそう。まぁ可愛いからなんでも良いんやけど。

 

29.岩田智輝 

Pos:CB

5A

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シーズン開幕当初はRWBの控えとしてたまーに出てくる程度であったが、刀根の長期離脱によってCBの右として第25節愛媛戦から出場すると、持ち前の攻撃力を生かして積極的に前線に顔を出していき、岩田、小手川、松本のコンビは後半戦のキーマンになった。

試合を重ねる毎に攻め上がりのタイミングやクロス、相手を抜くドリブルをしたりと今年一番伸びた選手と言っても過言ではないだろう。また、試合の流れによってシャドウでプレーをしたりと器用な一面も見せてくれた。

今季のアシスト「5」はCBとして立派な数字。ただのロングフィードだけでなく前線にたくさん顔を出せたからこその結果だろう。

ただ、今季13本のシュートを放つも得点はゼロ。惜しいミドルシュートはたくさんあっただけに1つは決めたかった。

来期は東京オリンピックを目指すためにもJ1でしっかりと活躍してもらいたい。オフのニヘーっとした笑顔をゴールでみたいぞ!

 

41.刀根亮輔

Pos:CB

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厳つい見た目のCB。伊佐スタグラムでは「チィーーッス!」の一本槍で突き通す丸坊主オネエ。

今季、久々に大分に復帰すると第4節から右のCBとして先発を掴み取る。第18節からは福森の失踪により左のCBとしてもプレー。対人の強さと厳つい見た目で相手選手を恐喝するのが得意な選手(語弊ありまくり)。結構際どいプレーでもしっかり身体を入れて奪ったり跳ね返してくれるからとても頼りになる選手だ。

しかし、第22節甲府戦後の練習で前十字靭帯の損傷により8ヶ月の離脱と発表された。自分も前十字靭帯の断絶を経験したことがあるが、受傷日よりも手術後の方が痛い。そして膝を捻ると違和感があったりする。前十字を切った後にスピードキュンキュン系のFWが全く別のプレイヤーになるのをみると膝やるとやべぇ、って思う。が、先月には練習場でランニングをしたりと確実にリハビリは進んでいるので復帰が今から楽しみ。

 

50.山口真司
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(※画像は2016年のもの)

J2復帰の際に最終盤でLBのスタメンを勝ち取った山口だったが、今季は星、那須川の壁を破ることはできずにのリーグ戦と天皇杯でフィールドプレイヤーでは唯一ベンチ入りもなかった。

シュッとしたイケメンだけど結構、無精髭を生やしがち。せっかくのイケメンも小汚なく見えるのが残念だった。

本日、神戸と大分から契約満了が発表された。これからどうなるのか……

 

レンタル・途中移籍組

4.竹内彬

カマタマーレ讃岐(loan)

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昨年の主力だったキャプテンの竹内だったが、今季は3バックの真ん中から右に回されると、フル出場は開幕の栃木戦のみ。先発が1試合、途中出場が2試合、合計154分と出場機会が激減。

チームとして最終ラインからよりつなぐ事を大切にしたことにより、空中戦で強い竹内よりもパスを回せる鈴木を真ん中に据えた。右に回った竹内は攻撃面での物足りなさが浮き彫りとなる結果となってしまった。そしてシーズン中盤の8/15に讃岐へと期限付き移籍

移籍の際に異例となる監督と社長からのコメントがついており、あー、多分こりゃ片道切符なんだな、と思った。年齢的にも試合に出られるクラブにいた方が幸せだろうしなぁ……

去年のアウェイ名古屋戦の竹内彬チャントしまくったのは良い思い出。サンキュー。

 

25.佐藤昂洋

ラインメール青森(loan)

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(※写真は2016年のもの)

地元大分出身でスクール→U-12→U15→U18と駆け上がってきた純トリニータ産の選手。駄の原グラウンドでボールを蹴ってたらしく、地元感がすごい。今季は新体制発表時には在籍していたが、1/19にJFLラインメール青森期限付き移籍

プロ入り4年目となったが怪我が多く、試合にあまり絡めなかったが、今年は青森で夏場からスタメンを勝ち取り、11試合に出身。

来期はカテゴリーが上がること、プロ5年目となるため結果を残したい所。動向はわからないためなんとも言えないが、できればトリニータのユニを着ててほしいけど、どこ行っても応援するぞ。

 

16.イム・スンギョム

→(名古屋)→木浦市庁FC(KOR)

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今季、名古屋から期限付きで加入した選手。

天皇杯2回戦の山口戦でフル出場もそれっきり。天皇杯の放送が無かったため、どんな選手かわからないまま7/12に名古屋との契約も切り韓国へと戻っていった。

昨年の出場記録を見る限り、福森のバックアッパー的な立ち位置だったのかも知れない。

唯一の思い出は名古屋公式が夜中にレンタル移籍を発表するお漏らしがあったことくらいかなぁ……

ちょっと前に帰省中のムン・キョンゴンのストーリーに讃岐のソン・ヨンミンと一緒に写ってた。韓国でもがんばれ!

 

 

総評

DF登録の選手、でまとめるとポジションがまとまらないため、とりあえず3バックの総評を。

今季は3バックにはビルドアップの能力が強く求められるだけでなく、左右のCBは攻撃にも積極性を求められた。その結果、SBとCBの中間的な役割が必要となったために、シーズン開幕から右CBの模索、福森の離脱後は両サイドのCBが試される事になった。右CBに刀根がハマるかなぁという時期に長期離脱をしてしまったが、岩田がその穴を上手く埋めてくれた。

一方で、CBにハマらなかった岸田、竹内、イム、ウイリアンは厳しい立場に。手薄な左CB、鈴木の控えとなる真ん中、岩田と張り合える右CBとJ1を戦う上で3バックの実力の向上は至上命題かもしれない。

 

写真はトリニータ公式HPトリニータ公式Twitterより

 

次回はMF編!

強い気持ちで!